レッドソックス・吉田 日本選手初!1イニング2発 八回右越えV弾&満弾
「ブルワーズ5-12レッドソックス」(23日、ミルウォーキー)
レッドソックスの吉田正尚外野手(29)はブルワーズ戦に「4番・左翼」で出場し、八回に2号ソロと3号満塁本塁打を放ち、メジャーの日本選手では初の1イニング2本塁打をマークした。
両手に持った金色のダンベルをまたも誇らしげに掲げた。1イニング2度目となった恒例の本塁打パフォーマンス。日本人メジャーリーガーでは初、レッドソックスでは2008年8月のオルティス以来となる快挙に吉田は、「(オルティスは)チームのレジェンド。光栄です」と照れ笑いを浮かべた。
八回だった。先頭ターナーの一発で同点に追い付いた直後にまずは内角カーブを捉え、右越えに勝ち越しソロ。2死満塁で再び打席に入ると、今度は内角スライダーを右翼席に運び、9得点の猛攻を締めくくった。
本塁打は13試合ぶり。内寄りの変化球を捉えた打撃に「あそこはシーズンの最初はゴロや凡打になっていたところ。うまくヘッドが出て、角度もついてきている」と手応えを語った。MLB公式サイトも「Bring out the dumbbells!(ダンベルを出せ!)」と題し、1イニング2本塁打の快記録をたたえた。
右太ももの張りで欠場が続いた10日ほど前から、ややオープンに構えるフォーム修正に取り組んでいる。「両目で見ることを意識し、タイミングも少しずつ良くなっている」との成果が、迷いのないスイングにつながっている。
コーラ監督は「打球を飛ばすために何が必要かを分かっている」とご満悦。同僚から祝福された背番号7は、「今日はいい一日だけど、シーズンは長い。また明日に向け準備する」と充実した表情だった。