レッドソックス・吉田 4戦連続マルチも「一喜一憂しないように」
「オリオールズ6-8レッドソックス」(25日、ボルティモア)
レッドソックス・吉田は三回に左前、四回は右前と広角に2本の安打を放った。1本目はボール気味の低めのカーブを巧みに流し打ち、2本目は高めの速球に力負けしなかった。球速、コースの異なるボールへの対応力が光ったが「(打球の)コースが良かっただけ」と謙虚に喜んだ。複数安打は4試合連続で、チームでは今季最長だ。
出番がなかった19日、ファツェ打撃コーチとフォームの修正に励んだ。構えで両手の位置を上げ、下半身もわずかにオープンスタンスに変更。コーチは「上体のねじれを使い、かつボールも見やすくするように」と説明した。これがピタリとはまり、右太もも裏張りから復帰後は6試合連続安打と好調を持続する。
本人の意識は高く、一回1死一、二塁の先制機での二ゴロ併殺打に不満を示した。浮いた初球を狙ったが「上っ面をたたいた」と角度が付かなかった。安打2本で打率を・278に上げても「一喜一憂しないようにしたい」。慢心のない姿勢が、吉田の打撃を支えている。