【一問一答】大谷翔平、WBC侍ジャパン紫綬褒章受章「光栄なこと」 今季初猛打賞「一番ボール見えていた」
「エンゼルス8-7アスレチックス」(27日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で出場し、投手としては6回3安打5失点、8奪三振、5四死球と苦しみながら開幕から無傷の4連勝。93球を投げて防御率を1・85とした。打者としては5打数3安打1打点。19年6月13日のレイズ戦以来、自身2度目のサイクル安打まで本塁打を残した八回の打席はフェンス手前の中飛だった。チームは3連勝で貯金を2とした。
試合後の日米報道陣とのやり取りは以下のとおり。
-サイクル安打まで本塁打を残すだけ。八回、最後の打席の意識は?打った瞬間は?
「先だったのでいったとは思わなかったですけど、一、二塁だったので本塁打というよりはしっかりヒット打ちたいなと思っていました」
-打者の状態は?
「状態は今日も、まぁ、バッティングの方は一番良かったかなと。このシーズン入ってから、一番ボールも見えていたと思いますし、見え方もすごい良かったと思うので、今日は全体的に良かった。結果的に5点取られましたけど、バッティングにしてもピッチングにしても良かったんじゃないかなと思います」
-投球は悪くても挽回した。投手として進化を感じる?
「正直、今日はブルペンの段階では、今季一番、調子は良かったんじゃないかなと思うので、ほんとに四回だけ。逆に言えば、それ以降、また立て直せたっていうのが、良かったところではあるので、今後もまたそういうのもありますし、いい経験になったかなと思います」
-三回終了後、四回のマウンドに上がるまでの時間が短かった。投球に影響は?
「それはないかなと思うんですけど、ちょっと守りに入ってしまったというか、勝たなければいけない、抑えなければいけない。攻めの気持ちが少し足りなかったかなと思います」
-ピッチコムの不具合が四回の投球に影響した?
「たまに聞こえなかったり、聞こえたりするので、あんまり調子は良くなかったですけど。でも、あまりそこは関係なくて、例え壊れたとしても、手でのサインでも同じように投げられるのがベストかなと思います」
-四回は際どいコースの球をボール判定。ストレスは?
「最初のデッドボールが、全てだったとは言わないですけど、そこが一番、確実にアウトに取るべきだったかなと」
-四回の投球は心が乱れているように見えた。
「心の乱れはないですね。投げる動作的なことはあるでしょうけど、そこまでランナーを背負ってスライドステップで投げてないところで、多少バランスだったり、タイミングだったりとか、探り探りになってしまったっていうのは、メンタル的な部分より技術的な部分だと思います」
-ブルペンで良すぎたことが「守りに入った」につながった?
「いや、それはないですね。最初の3イニングはすごく良かったですし、今も言いましたけど、そこまでスライドステップで投げてなかった。いきなりランナーを背負うシチュエーションがすごく多くなって、なかなかリズムをつかみ切れなかった。自分で、フォアボールで出したランナーをホームランで返された。結果的に3安打しか打たれてないところを考えれば、自分の責任、自分のせいが大きかったかなと思います」
-五回以降の投球について。
「同点の段階だったので、今日、一番良かったのはあそこから2回しっかり抑えれたっていうのが、結果的に6回なげられたのが良かった所かなと思います」
-立て直せた要因。気持ちの切り替えは?
「まだ5-5だったので、本当にここから、もう1回スタートというか。5点取ってもらって、5点取られて申し訳ない気持ちはもちろんありますけど、オフェンスに参加している1人として、もう1回試合を立て直したいなという気持ちでしたね」
-チームの状態は?
「このシリーズも3勝しましたし、ここまで勝ち越しているので、オフェンスも素晴らしいし、今日も中継ぎも踏ん張って、最後、1点差でしたけど抑えて、粘り強く勝てていると思うので、遠征行きますけど、引き続き頑張りたいと思います」
-ここまで欠場は1試合。明日以降の出場は監督と話し合っていると思うが、出場し続けることが良い状態を維持できる?
「別に特にそこは理由はないですね。必要とされれば、出たいなと思いますし、たとえば、そこまで調子も良くなくて必要ないと判断されれば、スタメンから外れることももちろんあると思います。体調的に今のところは問題ないかなとは思います」
-順調にいけば、次回登板は敵地セントルイスでヌートバー選手がいるカージナルス戦。
「まずはミルウォーキー(28~30日のブルワーズ戦)があるので、もちろん、セントルイスは楽しみにしてますけど、まずは次の3戦が大事かなと思うので、初戦を取れるように頑張りたいなと思います」
-侍ジャパンが紫綬褒章を受けた。WBCで国民に感動を与えたことを評価されたと思うが。
「チームとしていただけるというのはすごく光栄なことだと思っていますし、本当にそうだと思ってくれた人がたくさんいるならうれしいことではあるので、個人的にはシーズン入ってますし、終わったことはまだ振り返らずにとりあえず今シーズン、まだまだ野球ができるのでまずはそこに集中したいと思います」