藤浪晋太郎に護摩行のススメ 「原因はメンタル」評論家が指摘 「本人が認めないと先はない」

 7回から2番手で登板し、1回1/3を4安打3失点だった藤浪(ゲッティ=共同)
 護摩行で「広島優勝」を祈願し、炎と向き合う新井監督=1月19日
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 長い、長いトンネルに出口はあるのだろうか。アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)が日本時間8日(米国時間7日)のロイヤルズ戦で、1-2の七回から登板。七回は2死から安打を浴びたものの後続を抑えて無失点。だが、八回は先頭から3連打を浴び、続く打者を一ゴロに抑えたとところで降板。1回1/3を投げて4安打3失点。防御率は13・94に悪化した。

 6日(同5日)のロイヤルズ戦では制球を乱し、1/3回を無安打ながら3四球で3失点。この日は無四球だったが、直球やスプリットを痛打され、2試合連続の3失点で、チームの敗北を決定づけた。

 通算9試合の登板(先発4試合)で0勝4敗。20回2/3を投げて被安打27、ア・リーグワースト5位タイとなる与四球19で与死球は3。イニング数以上の被安打、与四球で膨れ上がった防御率は13・94。登板9試合中8試合で失点と負の連鎖から抜け出せない現状だ。

 野球評論家の中田良弘氏は「ここまで来ると心配だな。こうなったら、広島の新井監督のように護摩行でもして、心を鍛えるしかないんじゃないか」と指摘した。

 中田氏は阪神時代を知る関係者から、「成績低下の要因は技術面ではなく、メンタル面にあるのではという指摘を一切受け入れず、認めなかった」と聞かされており、「藤浪の心にこそ、長引く不振の原因があるのではないか」と分析する。

 「160キロのスピードボールを投げる力があるんだから、メカニックが問題ではない。阪神時代にもあったように、右打者の内角に真っすぐがすっぽ抜けた次の球に、外角のスライダーやカットボールを選択していること自体が、心の問題であることを自分が証明している」とし、続けて「本人がメンタルが原因だと認めない限り、彼に先はない。恵まれた体格と、ほかの人がマネしたくてもできない強いストレートがあるんだから。考え方を改める時期に来てるということに気づいてほしい」と強く願った。

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