大谷翔平「3番・投手」で出場 相棒ウォラック離脱の緊急事態 昨夏レッズ戦力外の同い年捕手と急造バッテリー
「エンゼルス-アストロズ」(9日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で出場することが発表された。試合前にはネビン監督がチャド・ウォラック捕手の負傷者リスト入りを発表。首痛を発症した同捕手に代わってメジャー昇格したクリス・オーキー捕手が先発マスクをかぶる。大谷にとっては今季3人目の相棒となる。
中5日、今季8度目の投打同時出場。大谷はここまで無傷の4連勝。前回3日のカージナルス戦は5回5安打4失点で勝敗つかず。WBCの同志ヌートバーから3打席連続三振を奪うなど、自己最多タイの13奪三振を記録する一方で前々回の5失点に続く大量失点で防御率を2・54まで“悪化”させた。
打者ではここまで34試合に出場し、打率・301、7本塁打、22打点。前日の試合では1点を争う展開のなか、2打席連続で適時二塁打を放ち、チームの3連敗阻止に大きく貢献した。
この日の登板を前にしてチーム内には緊急事態が発生した。6日の試合を最後に欠場していたウォラックの負傷者リスト入りが発表された。前日の試合後の会見でネビン監督はけがの原因が寝違いによる首痛でることを明かし、「明日にはよくなっていることを願っている」と話していたが、症状は改善されず、離脱が決まった。
エンゼルスの捕手陣は昨季の正捕手スタッシが左脚付け根のけがで開幕から離脱。スタッシに代わる新捕手として期待さ、打撃好調だったオハビーがスイングした際に左肩関節唇を損傷し、シーズン絶望の手術を受けるなど、捕手が定着しない状況に陥っている。
この日、大谷とコンビを組むオーキーは同じ94年生まれの28歳。16年ドラフト2巡目でレッズに入団。7年のマイナー生活をへて昨年7月にメジャーデビューし、7試合に出場。3試合で先発マスクをかぶったが、7月にメジャー40人枠を外され、8月に自由契約になっている。エンゼルスとは開幕当日の3月30日にマイナー契約を結び、3Aでは13試合に出場し、打率.125、1本塁打、3打点の成績を残している。
今季からサイン伝達電子機器ピッチコムを使って自身主導で投球を組み立てている大谷。今季3人目の相棒を伴い、どんな投球を披露するのか注目される。
▽アストロズのラインアップ
1番・二塁 デュボン 打率・286、0本塁打、6打点、OPS・662
2番・三塁 ブレグマン 打率・205、4本塁打、16打点、OPS・668
3番・DH アルバレス 打率・283、7本塁打、32打点、OPS・936
4番・一塁 アブレイユ 打率・225、0本塁打、14打点、OPS・540
5番・右翼 タッカー 打率・270、6本塁打、24打点、OPS・817
6番・遊撃 ペーニャ 打率・239、6本塁打、18打点、OPS・721
7番・左翼 ジョークス 打率・273、2本塁打、9打点、OPS・664
8番・中堅 マイヤーズ 打率・258、2本塁打、10打点、OPS・706
9番・捕手 マルドナド 打率・171、1本塁打、4打点、OPS・496
投手 バルデス 2勝4敗、防御率2・60
▽エンゼルスのラインアップ
1番・左翼 ウォード 打率・248、4本塁打、15打点、OPS・710
2番・中堅 トラウト 打率・290、8本塁打、20打点、OPS・947
3番・投手 大谷 打率・301、7本塁打、22打点、OPS・895
4勝0敗、防御率2・54
4番・三塁 レンドン 打率・295、1本塁打、19打点、OPS・794
5番・右翼 レンフロー 打率・254、9本塁打、24打点、OPS・813
6番・二塁 ドルーリー 打率・237、7本塁打、20打点、OPS・776
7番・一塁 ウルシェラ 打率・303、1本塁打、12打点、OPS・670
8番・捕手 オーキー 打率・125、1本塁打、3打点(3A13試合)
9番・遊撃 ネトー 打率・240、0本塁打、7打点、OPS・622