アスレチックス・藤浪 メジャー初勝利 コッツェー監督「特別な夜になった」

 「アスレチックス9-7レンジャーズ」(12日、オークランド)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)がメジャー初勝利を挙げた。レンジャーズ戦で5-7の延長十回途中から7番手で登板し、2/3回を無失点。直後の攻撃で打線が逆転サヨナラ勝ちした。メジャー1年目から開幕ローテ入りしたが、先発では4戦4敗。4月下旬の配置転換を経て、11試合目の登板で念願の白星をつかんだ。

 劣勢で踏みとどまり、流れを変えた。力投の後、藤浪が表情を崩す。延長十回。ルーカーの逆転サヨナラ3ランが飛び出すと、本塁付近に歓喜の輪が広がった。メジャー初勝利をつかんだ右腕も、満面の笑みを見せて跳びはねた。

 出番は苦しい場面だった。同点で迎えた延長十回。2点を勝ち越された直後の1死一、二塁からマウンドへ。2番・グロスマンは3球連続の変化球でカウント1-2とし、外角いっぱいの96マイル(約154キロ)で見逃し三振に仕留めた。

 次打者は四球で2死満塁としたが、4番・ヤンは2球で追い込み、外角スライダーを打たせて右飛に仕留めた。スタンドからはストライクを先行させる姿に拍手がわき起こり、追加点を与えずにピンチを脱出すると歓声があがった。

 逆転サヨナラ勝ちを呼んだ好投。コッツェー監督は「彼はチームのために投げた結果、メジャー初勝利につながった。フジとルック(ルーカー)、そしてチームにとっても本当に特別な夜になった」と喜びを口にした。

 藤浪は昨オフに阪神からポスティングシステムを利用して、アスレチックスと1年325万ドル(約4億4000万円)で合意。開幕ローテ入りを果たした。だが、制球難もあって4戦4敗、防御率14・40で4月24日にブルペンへ配置転換となっていた。

 前回10日・ヤンキース戦に続き、メジャーで自身初の2試合連続無失点。失った信頼は少しずつ取り戻していく。

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