エンゼルス、年俸9億5千万円テペラを戦力外 35歳救援投手 防御率7・27 SNS上に皮肉コメ相次ぐ
「ガーディアンズ4-3エンゼルス」(14日、クリーブランド)
エンゼルスが試合前に35歳の救援右腕、ライアン・テペラをメジャー40人枠から外したと発表した。今季年俸700万ドル(約9億5000万円)のベテラン右腕はここまで10登板で2勝2敗、防御率7・27で事実上の戦力外。代わってザク・ウェイス投手が3Aから昇格する。
テペラは09年ドラフト19巡目でブルージェイズ入団し、15年にメジャーデビュー。21年にカブスとホワイトソックスで計65試合、0勝2敗2セーブ、22ホールド、防御率2・79の成績を残し、同年オフにエンゼルスと2年1400万ドル(約19億円)の契約内容で合意した。
移籍1年目の昨季は59登板、5勝4敗6セーブ、17ホールド、防御率3・61をマーク。今季は開幕から3登板連続で無失点を記録し、セットアッパーとして期待されたが、4月9日のブルージェイズ戦で4失点炎上。同15日のレッドソックス戦で失点した後に右肩痛を訴えて負傷者リスト入り。5月に復帰した後は3登板で失点せず、復調を印象づけたが、前日13日のガーディアンズ戦に2点リードの八回無死一、三塁の場面でマウンドに上がり、逆転3ランを浴び、敗戦投手となった。
事実上の戦力外通告を発表した球団公式ツイッターにはエンゼルスファンと思われるフォロワーから「エンゼルスは金の無駄使いが大好き」、「テペラはエンゼルスから一生分の金を手にした。あまり悪い気はしないよ」といった皮肉交じりの投稿。また、テペラに代わってメジャー昇格するのは3Aで防御率6・675の30歳右腕とあって「やっとテペラがいなくなったのにウェイス?」とチーム編成を疑問視する投稿もあった。
エンゼルスはこの日のガーディアンズ戦で先発サンドバルが七回まで4安打1失点の快投。1-1の八回2死一、二塁の場面で交代した。ネビン監督は守護神エステベスを投入し、勝利への執念を見せたが、前日に続いて4番ネイラーに決勝3ランを被弾。継投が裏目に出る形で連敗を喫した。