大谷翔平、九回に意地の適時打&二盗も後続にあと1本出ず 守護神が八回に痛恨被弾 また継投裏目で連敗
「ガーディアンズ4-3エンゼルス」(14日、クリーブランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」で出場し、4打数1安打1打点、1盗塁。3点を追う九回に適時打を放ち、反撃機をつくったが、後続にあと1本が出なかった。チームは連敗で貯金を1に減らした。
ナイター明けのデーゲーム。トラウト、レンドンがそろって休養したため、エンゼルスは大谷を9試合ぶりに2番で起用し、3番レンフロー、4番ウォードの中軸で臨んだ。
しかし、打線は新人右腕バイビーの前に四回まで無安打無得点。大谷も初回の打席で二ゴロに倒れると、四回と七回は連続三振で見せ場をつくることはできなかった。
試合が動いたのは八回。エンゼルスはウォードの中前打を足掛かりに7番ウルシェラの犠飛で同点に追いつく。その裏、ネビン監督は2死二塁から3番ラミレスを申告敬遠で歩かせ、ここまで4安打1失点と好投していた先発サンドバルに代えて守護神エステベスを投入した。ところが、4番ネイラーにワンボールから甘く入ったチェンジアップを痛恨の3ラン被弾。前日同様、八回の継投が裏目に出て同じ打者に決勝弾を許す結果となった。
3点を追う九回の攻撃でエンゼルスが意地を見せる。先頭ネトーとモニアックの連打で無死一、三塁の絶好機に大谷が抑えクラセから中前適時打。カウント1-2と追い込まれながら外角低め146キロスライダーにバットを伸ばし、二塁手左へのゴロ打球で1点を返す。さらに今季6盗塁目となる二盗で1死二、三塁にし、後続は内野ゴロで1点差に詰め寄ったが、あと1本が出ずにチームは敗れた。
前日まで18試合に登板し1勝1敗9セーブ、防御率0・96だったエステベス。数少ない安定した救援陣の1人でもある抑えを八回から投入しての敗戦のダメージは決して小さくはない。