藤浪晋太郎、2失点も制球難克服の兆し 32球のうちストライク23球 無四球3K 地元ファンから歓声も

 「アスレチックス-ダイヤモンドバックス」(16日、オークランド)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手が4-6の七回から3番手で登板し、1回1/3を投げて4安打2失点、3奪三振。失点を許し、防御率は12・24に悪化したが、32球のうちストライク23球で四球はゼロ。課題の制球に改善の兆しが見えてきた。

 12日のレンジャーズ戦でメジャー初勝利を手にした藤浪が中3日で2点ビハインドのマウンドに上がった。先頭の3番ウォーカーを154キロ直球で空振り三振に斬ると、メジャー通算336本塁打、1139打点の4番ロンゴリアには3ボールから直球勝負。フルカウントから最後は156キロ内角高めの快速球でバットに空を切らせた。

 空席だらけの本拠地を沸かせた連続三振。3人目のキャロルにはスライダーでファウルを打たせ、158キロ直球を低めに決めて追い込んだところまでは良かったが、高めに抜けたスプリットを左翼線二塁打。続くアーメッドにはカウント3-1からストライクを取りにいった真ん中158キロを左中間へ適時二塁打。次打者にも内角直球を左前へ運ばれて2点目を失った。

 前回登板は2点を追う延長十回途中から登板し、サヨナラ勝利を呼び込む好投でメジャー初星を手にした。この日は点差を4に広げてしまったが、七回裏の攻撃でノダの満塁弾が飛び出して同点に追いつく。

 イニングまたぎとなった八回のマウンドで藤浪は躍動。先頭を外角低めいっぱいの156キロ直球で凍りつかせてこの日3つ目の奪三振。次打者に内野安打を許したが、ワンバウンドの投手強襲打をグラブではじき、転々とする打球を素手で拾ってダイビングしながら一塁へトス。セーフにはなったが、体を張った魂のプレーを披露した。ここでお役御免となったが、マウンドを降りる背番号11に地元ファンから大きな歓声と拍手が注がれた。

 藤浪は昨オフに阪神からポスティングシステムを使ってアスレチックスと1年325万ドル(約4億4000万円)で合意。開幕ローテーション入りを果たしたが、制球難で4登板0勝4敗、防御率14・40と結果を残せず、4月24日にブルペンへ配置転換。10日のヤンキース戦、さらに初勝利を挙げた12日のレンジャーズ戦で連続無失点投球で、防御率を12・17としていた。

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