大谷翔平の逆方向12号を指揮官絶賛「すごいパワー」 4連勝&貯金5 予告パフォーマンスでベンチ盛り上げる
「エンゼルス7-3レッドソックス」(24日、アナハイム)
力と技で一気に運んだ。4点リードの三回の打席。エンゼルスの大谷が、左腕パクストンの投じた高めのカットボールを完璧にとらえた。飛距離121メートル。大きな弧を描いた打球が左中間フェンスを越える。4月9日のブルージェイズ戦で菊池から打った3号以来、今季2本目の逆方向への一発でリードを広げた。
試合後の会見場。ネビン監督が「すごいパワーだ」と感嘆の声を上げた。指揮官は南カリフォルニアの初夏に見られる曇り続きの天候「JUNE GLOOM」という言葉を用いて「今日はあまり打球が飛ばない日だった。(四回の)ウォードも左中間へのいい打球だったが越えなかった。しかし、(大谷の)打球はその状況で逆方向へ越えていった」とパワーの違いを力説した。
前日の試合前には35日ぶりにフリー打撃を行った。31スイングで広角に打ち分けて6連発を含む18本の柵越え。推定150メートルの打球で周囲を驚かせたパフォーマンスをネビン監督は「感覚が悪くなり始めた時にそうして取り戻すようだ。きょうはそれが助けになったと思う」と話した。
地元ファンを熱狂させた4戦ぶりの一発。ボールボーイのパルド君に兜をかぶせてもらった大谷がベンチ内で新しいパフォーマンスを披露する。脱いだ兜を同僚のサンドバルに手渡すと、両手の親指と人差し指で「カメラのファインダー」を作って“記念撮影”のまねをしてチームメートを沸かせた。
手際よく兜をかぶってポーズを決めたサンドバルは「彼から2日前にホームランを打ったらやるからって言われたんだ」と、新パフォーマンスの舞台裏を明かし、「重かったよ」言って笑顔を見せた。
四回にはトラウトが2戦連発となる12号2ランで通算362本塁打とし、前日に並んでいたジョー・ディマジオを抜いて単独85位に浮上した。今季4度目、通算26度目の大谷とトラウトのアベック弾。“トラウタニ弾”が出た試合はこれで開幕から4連勝。不敗神話は継続された。