エンゼルス・大谷 神話12号“トラウタニ弾”今季無傷4連勝 逆方向へ完璧な一発

 「エンゼルス7-3レッドソックス」(24日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「3番・指名打者」で出場し、三回に4試合ぶりとなる左越え12号ソロを放った。トラウトにも12号が飛び出し、今季4度目、通算26度目の“トラウタニ弾”で4連勝に貢献。チームは貯金を5とした。レッドソックスの吉田も「3番・指名打者」で出場し、4打数1安打だった。

 力と技で一気に運んだ。4点リードの三回の打席。大谷が左腕パクストンの投じた高めのカットボールを完璧にとらえた。飛距離121メートル。大きな弧を描いた打球が左中間フェンスを越える。4月9日のブルージェイズ戦以来、今季2本目の逆方向への一発でリードを広げた。

 ボールボーイのパルド君に兜(かぶと)をかぶせてもらった大谷はベンチ内で新しいパフォーマンスを披露した。

 脱いだ兜を同僚のサンドバルに手渡すと、両手の親指と人さし指で「カメラのファインダー」を作って“記念撮影”のまねをしてチームメートを沸かせた。サンドバルは「彼から2日前にホームランを打ったらやるからって言われたんだ」と、新パフォーマンスの舞台裏を明かし、「重かったよ」と言って笑顔を見せた。

 試合後、ネビン監督は「すごいパワーだ」と感嘆の声を上げた。指揮官は南カリフォルニアの初夏に見られる曇り続きの天候「JUNE GLOOM」という言葉を用いて「今日はあまり打球が飛ばない日だった。(四回の)ウォードも左中間へのいい打球だったが越えなかった。しかし(大谷の)打球はその状況で逆方向へ越えていった」とパワーの違いを力説した。

 四回にはトラウトが2戦連発となる12号2ランを放ち、今季4度目、通算26度目の大谷とアベック弾。“トラウタニ弾”が出た試合はこれで開幕から4連勝。チームの上位浮上へ、不敗神話を継続していく。

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