大谷 ぶっ飛び2打席連発 修正フォームで量産態勢!?2発目は今季最長140メートル弾
「ホワイトソックス5-12エンゼルス」(31日、シカゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「3番・指名打者」で出場し、今季初の1試合2本塁打を放った。2試合連続本塁打で、1試合2発は昨年9月5日以来。12-5の勝利に貢献した。オールスター戦(7月11日・シアトル)の先発野手を決めるファン投票がこの日始まり、3年連続の出場を目指す大谷はア・リーグDH部門で候補入りした。
高々と舞い上がった打球の行方を追いながら、大谷はゆっくりと走り出した。四回1死二塁。重心を低くし、下半身をより使えるように修正を施した新たな打撃フォームで内角高めの直球を右翼席へ運んだ。今季自身最長の459フィート(約140メートル)を記録した2打席連発弾。「いい球をしっかりと打てているので良かった」。残す言葉に自信にあふれた。
MLB公式サイトによると、459フィートの15号2ランは大谷にとってキャリア5位タイの飛距離。三回1死一塁で内角直球を中堅左へ運んだ14号2ランを含めて、米メディアでは称賛の声が相次いだ。
米データサイト「コーディファイ」の公式ツイッターは「正気の沙汰じゃない」と、ユニコーンの絵文字を添えて称賛。MLB公式YouTubeは「大谷翔平、超ヤバイ!!」との見出しで2本塁打の動画を投稿した。
腐心した打撃改良が実った。
5月は月間打率が・243と低迷。「構えが良くないまま、その後の動作に移行している感じ」と振り返る。伸ばしていた両膝を曲げ、グリップの位置を調整する試行錯誤を1週間前から開始。前日の13号で感覚をつかんだ。どっしりとした姿勢から放った特大の2本塁打に「いい構えなら難しい球にも素直にバットが出る」と成果を実感した。
「(好調さを)しっかり継続することも(低調だった5月と)同じようになったときに戻すことも難しい。投球もそうだが、難しいと思うことはいっぱいある」。苦悩の日々を乗り越えて、たどり着いた新たな境地。立ち止まることなく、さらなる高みへ歩みを進める。