大谷翔平「違う球種の選択肢あった」6回5失点の要因を自己分析 打席では「勝つチャンスあった」と好機の三振を反省

 「アストロズ6-2エンゼルス」(2日、ヒューストン)

 投打同時出場となった大谷翔平投手は精彩を欠き、2敗目を喫した。6回を投げ、今季ワーストタイとなる5失点KO、同ワーストとなる9安打を浴びた。打では4打数無安打2三振に終わり、最後の打者に。「僕自身がしっかり打てれば勝つチャンスはあったんじゃないかなと思います」と反省の言葉が口をついた。

 打者・大谷がゲームの流れを変えた場面に挙げたのが2点を追う三回1死一、二塁の第2打席。前打席で95マイル超のシンカーを主体に懐を攻められていたが、配球が一変。カットボールを3球続けられての空振り三振に倒れた。

 「あそこが一番のチャンスだったんじゃないかなと思うので。序盤に点数とれたんじゃないかなと思います」と悔やんだ大谷。ここで流れを引き寄せられなかったことで、苦しい投球を強いられることになる。

 四回は3連打で満塁のピンチを招いたが、辛くも無失点で切り抜けた。しかし五回は2死から四球で走者を出塁させ、連打で痛い追加点を奪われた。六回も2死から内野安打で走者を出し、続くジュルクスにダメ押しの2ランを被弾。直後には珍しくマウンドでガックリと肩を落とした。

 自身が課題と口にしていたスライダー系の曲がり球で2被弾。「形的にはわるくなかったですよね。ただ相手が狙っているところで抜けたり、ホームラン打たれたり。抜け球が多かったなと思います」と分析した。追い込んでから痛打されるケースも多かったが「(アストロズは)どちらかというとスライダー狙い。ケアしてくる確率が高かったんじゃないかと。有利なカウントで違う選択肢があったんじゃないかと。相手の反応を見れば」と悔しさをにじませる。

 同地区のライバルは「徹底してくるチーム。バラバラに攻撃するのではなく、全員が目的を持って狙ってきている。そういう強さはある」と語った大谷。4月と比較して5月以降の被打率はほぼ倍まで跳ね上がり、防御率も3・30と悪化の一途をたどっている。

 試合後に課題を明白にした大谷。3月のWBCからフル回転しており、疲労が蓄積していても不思議ではない。ただエンゼルスが浮上していくためには、大黒柱の復調が必要だ。

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