「Mr・June!」エンゼルス・大谷 今季最長の8試合連続安打で6月の打率は・381
「エンゼルス9-4マリナーズ」(11日、アナハイム)
まさに「Mr・June」だ。エンゼルスの大谷翔平投手(28)は11日、アナハイムでのマリナーズ戦に「2番・指名打者」で出場し、5打数3安打で9-4の勝利に貢献した。今季最長となる8試合連続安打を記録し、6月の打率は・381と絶好調。12日からはプレーオフ生き残りをかけた前半戦の山場、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズと敵地で4連戦を行う。
得意の6月に入り、大谷の勢いが加速してきた。10日に2試合連続の18号2ランを放った中、6月3度目となる1試合3安打以上で、連続試合安打を今季最長の8に伸ばした。打率・243だった5月から一転、6月は・381と急上昇だ。
全て右前に放った3安打に好調ぶりを感じさせた。三回は体勢を崩されながら、外角低めのスプリットを右手一本で拾った。四、八回はいずれも内角高めの変化球を力で運ぶ。10日の本塁打も内角の難しい球。ぎりぎりまで球を呼び込み、快打につなげた。四回1死満塁での、トラウトの右犠飛の間には一塁から二塁にタッチアップ。足でも貢献した。
メジャー移籍後、6月は好調だ。2021年は13本塁打を放ち月間最優秀選手(MVP)を獲得。22年はロイヤルズ戦で日本選手最多の1試合8打点の離れ業をやってのけ、投手では4勝を挙げた。
チームは貯金を5とし、12日からは同じ西地区の首位・レンジャーズとの4連戦に挑む。大谷は15日に先発予定だ。現在ゲーム差は6・5で、大谷が望む「ヒリヒリした9月」を迎えるにはここからが正念場。前半戦最大のヤマ場へ、ネビン監督は「自分たちの野球をすれば、どんな相手にも勝てるはずだ」と力強く宣言した。