エンゼルスが衝撃トレードに動いた背景 大谷移籍阻止の条件9年ぶりプレーオフ進出へ 故障者続出の内野陣強化
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは24日(日本時間25日)、この日対戦したロッキーズとのトレードでメジャー通算207本塁打、球宴3回のマイク・ムスタカス内野手を獲得したと発表した。交換要員は23歳のマイナー投手で、同内野手の獲得にあたり、ケビン・パドロ内野手をメジャー40人枠から外した。
衝撃トレードに動いた背景とは-。エンゼルスは内野陣にけが人が続出。打撃好調のウルシェラが骨盤骨折でシーズン中の復帰は絶望視されているほか、「4番・三塁」のレンドンが死球による左手首痛で、攻守で存在感を示していた新人遊撃手のネトは左脇腹痛も離脱している。24日のロッキーズ戦では外野が本職のレンフローを一塁でスタメン起用していた。
同戦では球団新記録となる28安打&25得点で歴史的大勝。連敗を3で止め、ア・リーグ西地区2位に浮上し、ワイルドカード争いでブルージェイズと並んでプレーオフ圏内に入った。ただ安定した戦いを続けるには、強打の一塁手の存在が必要不可欠だった。
メジャー13年目、34歳のムスタカスは左打ちのパワーヒッター。ロイヤルズ時代の15年にワールドチャンピオンに貢献し、17年に38本塁打、85打点、ブルワーズ時代の19年には35本塁打、87打点を記録。通算成績は1362試合、打率・248、207本塁打、652打点。今季はロッキーズで47試合に出場し、打率・270、4本塁打、17打点を残している。
エンゼルスは前日にメッツとのトレードでベテラン内野手のエスコバーを獲得したばかり。チームの悲願であり、大谷翔平の移籍阻止の条件と言われている「9年ぶりのプレーオフ進出」に向かって補強を連発している。