6月無双の大谷封じ成功 元ヤクルトのマクガフ「最高」 2奪三振の右腕「テレビで見たとおり大きかった」
「エンゼルス1-3ダイヤモンドバックス」(1日、アナハイム)
ダイヤモンドバックスの投手陣が6月に月間打率・394、ア・リーグ62年ぶりの15本塁打を記録するなど、すさまじい打撃成績を残したエンゼルスの大谷を止めた。
2点リードの九回に大谷を一直に仕留めたのは昨季までヤクルトでプレーした守護神のマクガフだった。
初球、150キロの外角低め直球でストライクを取ると、137キロスプリットで空振りを奪って追い込む。最後は低めスプリットを捉えられたが、ライナー性の打球は一塁手の正面。「すごく強い打球でしたが、ゴールドグラブ受賞の一塁手(ウォーカー)がいてくれて良かった」と味方の守備に感謝した。
大谷とは前日の試合前のフィールドで初対面。一夜明けの試合で初対決が実現し、「わくわくしていた。試合の最後を締めるのはリリーフとして望む状況です。最強の選手と対戦できたのは自分にとって特別なことでした。日本にいる時から彼が世界でどれほど大きな存在かを知っていたのでこうして対戦できて、しかも試合に勝てて最高の気分です」とにこやかに話した。
大谷から2つの空振り三振を含む3打数無安打に抑えた先発ネルソンは大谷の第一印象を「テレビで見ていたとおりデカかった」と語り、「彼は今、メジャーでベストの選手の1人。その彼に挑戦したいという気持ちでいました。カウントを悪くしないように積極的にゾーンにアタックしようと思っていた」と続けた。
昨年9月にメジャーデビューしたばかりの25歳。持ち球は直球、カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブの5つがあるが、大谷に投げたのは直球とチェンジアップだけ。「彼はスライダーを打つのがすごくうまいからね。バランスを崩すこと、次の球種を読まれないにすることを心掛けた」と、大谷封じ成功のカギを明かした。