エンゼルス・大谷 2戦連発34号!昨季に早くも並ん弾 全米中継で「大谷トレード」アンケート実施
「エンゼルス8-9アストロズ」(16日、アナハイム)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、アストロズ戦の九回に2試合連発となる34号ソロをマーク。シーズン94試合目で早くも昨季の本塁打数に並んだ。しかし、チームは逆転負けで勝率5割復帰ならず。ワイルドカード圏内まで6ゲーム差と再び後退した。
勝ちたい思いをバットに込めた。2点を追う九回1死無走者。大谷が初球、内角高め直球を渾身(こんしん)の力でたたくと、飛距離125メートルの打球が中堅フェンスを越えた。
前夜と同じ九回裏、土壇場で放った希望の一発。今季5度目、通算20度目の2戦連発でシーズン68試合を残し、早くも昨季に並ぶ34号。年間ペースを58本とした。
キング争いで2位に7本差をつけ、独走態勢に入っている大谷。同じ94年生まれの敵軍三塁手、ブレグマンは「すべてを兼ね備えた完璧な選手。毎年、見るたびに進化している」と舌を巻いた。
この日の試合は地元局ではなく、スポーツ専門局ESPNによる全米中継。フィールド上だけでなく、ベンチの中での一挙一動をTVカメラが追い続けた。試合中には視聴者に向けて「大谷をトレードに出すべきか」とアンケートも実施。二刀流への注目度の高さを改めて証明した。
8月1日のトレード期限が迫る中、今季終了後にFAになる可能性のある大谷の去就が注目されている。トレード情報が過熱している状況にネビン監督は「勝てば勝つほど、ショウヘイが残り試合もチームメートでいられる可能性が高まる」と話した。
チームは4点リードの八回に抑えを投入する執念の采配も実らず、逆転負けで借金2。“大谷狂騒曲”はまだ収まりそうにない。