アスレチックス・藤浪 阪神時代の後輩・横田さん追悼の1回0封「ちょっとはいいものを見せられたかな」
「アスレチックス3-0レッドソックス」(18日、オークランド)
追悼の思いを込めた。七回の1イニングを1安打無失点に抑えたアスレチックス・藤浪はマウンドを降りる際に右手で胸を叩き、そして天を指差した。
阪神時代にともにプレーした1学年下の後輩の訃報を受けての登板。「突然すぎて今でも実感がない」。マウンドに上がると、横田さんの名前を地面に刻んだ。2人でレッドソックス打線に立ち向かった。
「ブルペンではびっくりするくらい調子が悪かった」が、打者に相対すると、最速162キロの直球が走り、制球もまとまった。自身2試合連続の無失点で、今季3つ目のホールドを記録した。
捧げた12球。「いい形で抑えることができて、いい手向けということでもないが、ちょっとはいいものを見せられたかなと思う」。藤浪は神妙な表情で言葉を紡いだ。