大谷翔平、5失点と苦しみながら1カ月ぶり8勝目 打者では“四球攻め”2戦連続無安打 エ軍4連勝
「エンゼルス8-5パイレーツ」(21日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手兼指名打者」で出場し、投手としては6回1/3を投げ、自己ワースト4被弾、同ワーストタイの5失点と苦しみながら8勝目(5敗)。6月27日のホワイトソックス戦以来。3登板、約1カ月ぶりに白星を手にした。87球を投げて与四球1、奪三振9で最速は161キロだった。打者では1打数無安打3四球。“四球攻め”で2試合連続ノーヒット。チームは4連勝で貯金2とした。
中6日のマウンド。前日は試合がなく、英気を養った大谷は三回までわずか39球、5三振を奪い、快投を予感させた。
ところが、四回に状況は一変する。1死から4番チョイに甘く入ったカットボールを右翼席へ運ばれると、5番デービスには高めに浮いたスイーパーを左翼へ。まさかの2者連続被弾で2点を先制された。
しかし、この日は打線が奮起。大谷の四球を足掛かりに3番モニアックの右翼越え二塁打で大谷が爆走ホームイン。5番ムスタカスに9号3ランが飛び出し、逆転に成功した。
五回の大谷は先頭に死球を与えた後、1番スウィンスキーに内角カットボールを右越え2ラン。その後は連続三振の意地を見せたが、六回にも先頭のデービスに2打席連続初となるソロを浴びる。メジャー6年目で初めて4被弾した。
七回も続投し、先発を左飛に仕留めてお役御免。地元ファンはスタンディングオベーションで二刀流の力投を称えたが、悔しさの残る投球だった。
打者としては四球攻めに遭い、3打席で一塁へ歩いた。35本塁打でキングを独走する大谷が直近6試合で11四球の量産ぶり。主砲のトラウト、ドルーリー、レンドンといった中軸打者の長期離脱が大谷の打撃に影響している。