エンゼルス・大谷が残留決定 GM「特別な男手放したくない」トラウトも「本当に良かった」
「タイガース0-6エンゼルス」「タイガース4-11エンゼルス」(27日、デトロイト)
エンゼルスのミナシアン・ゼネラルマネジャー(GM)は27日、タイガース戦の前に大谷翔平投手(29)を今夏に他球団へトレードしないことを明らかにした。8月1日(日本時間2日)の移籍期限を前に「特別な選手で特別な男。手放したくない」と語った。
ここ数年プレーオフ(PO)進出争いができず、夏のトレード期限前は主力選手を放出する「売り手」に回っていたエンゼルスが今年は「買い手」となって補強に動き、26日には実績ある2投手を獲得。大谷を中心に9年ぶりのPOを目指す道を選んだ。同GMは「全力を注いで勝ちにいく。今あるチャンスをつかみ取りたい」と、気概をにじませた。
前半戦を終えて借金1。今オフにFAになる大谷を手放す代わりに、複数の有望選手を獲得して再建へかじを切る手段もあったが、後半戦に息を吹き返したことでモレノ・オーナーは10月の戦いを目指すことを決断。PO進出圏内まで3ゲーム差で同GMは「いい野球を展開し続けるためには今が動くべき時だと判断した」と説明。また、大谷との来季以降の契約延長にも望みをつないだ形で「彼は常に準備を怠らず向上心を持っている。これからも一緒に戦い続けたい」と述べた。
大谷の残留はチームの士気を高めることにもつながる。左手首骨折から回復途上にあるトラウトは「ビッグニュースだ。翔平へのさまざまな臆測があった中で本当に良かった」と喜んだ。