藤浪晋太郎、大荒れ3四死球で火消し失敗 2者連続押し出し死球に敵地騒然 菊池が6回1失点で9勝目

 6回途中から2番手で登板した藤浪。2者連続押し出し死球など、1/3回を1失点だった(ゲッティ=共同)
@Sportsnetより
 6回途中から2番手で登板した藤浪。2者連続押し出し死球など、1/3回を1失点だった(ゲッティ=共同)
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 「ブルージェイズ4-1オリオールズ」(2日、トロント)

 オリオールズの藤浪晋太郎投手が同点の六回2死一、二塁から2番手で登板したが、3者連続四死球と遊撃失策で3点を失い、火消しに失敗した。自責点はつかず、防御率は8・04に改善させたが、チームの連勝は3で止まった。ブルージェイズは先発の菊池雄星投手が6回1失点の好投で自己最多を更新する9勝目(3敗)を挙げた。

 7月30日のヤンキース戦以来。3日ぶりとなったマウンド。先発ロドリゲスが残した2走者を背負った藤浪は1人目、4番スプリンガーへの初球、140キロカットボールが外角低めに外れると、3球連続で投げた直球がいずれも低めに外れてストレートの四球。二死満塁とピンチはさらに広がった。

 前回の登板ではヤンキース打線から2回4奪三振、無失点の快投を披露した右腕。ところが、この日は悪い癖が出た。5番チャプマンへの初球、156キロ直球が抜けて臀部を直撃。押し出し死球になった瞬間、打者に背中を向け、天を仰いで落胆の表情を見せた。

 藤浪の気持ちを落ち着かせようと、捕手、さらにはベンチからホルト投手コーチがマウンドに駆け寄った。続くジャンセンにはカットボールを外角低めいっぱいに決めてストライク。2球目、内角高めの156キロ直球を空振りさせて追い込む。これで流れが変わったかに見えたが、3球目159キロ内角高めが打者の右手首を直撃した。打者のスイング動作の過程で当たったにも見えたプレー。藤浪にとっては不運な1球となった。

 2者連続押し出し死球。マウンド上で何度も大きく息を吐いた藤浪はバーショーを161キロ直球でバットを真っ二つにへし折り、遊ゴロに打ち取ったかと思われたが、味方遊撃手がまさかの適時失策。点差は3に広がった。最後はデヨングを142キロカットボールで三直に打ち取り、イニングを終えた。失策が絡んだ失点のため、自責点ゼロで防御率をさらに改善させたが、先発ロドリゲスに3敗目がつく後味の悪いマウンドとなった。

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