「エンゼルス－マリナーズ」（４日、アナハイム）

　エンゼルスが２点を追う五回にミッキー・モニアック外野手の同点２ランで再び試合を振り出しに戻した。打った瞬間、大谷翔平投手はベンチで両手を広げてバンザイ。ベンチの最前列へと移動し、殊勲の全米ドラ１を出迎えた。

　重苦しい展開をモニアックが振り払った。２点を追う五回、１死一塁からモニアックがバックスクリーンへ１２号同点２ランをたたき込んだ。ベンチでも大谷＆モニアックで笑みを浮かべ合い、ニッコニコで談笑する様子も。チームにとって大きな一発だ。

　試合は初回にエンゼルスが４点ビハインドを背負い、二回にはテームズ打撃コーチがストライク、ボールの判定で退場処分を受けた。三回にムスタカスの同点３ランなどで一挙４点を奪い、試合を振り出しに戻したが、直後にデトマーズがロドリゲスに勝ち越し２ランを被弾。４回７失点でＫＯされていた。

　スタンドも大きなタメ息に包まれていただけに、ファンのフラストレーションを払しょくするようなモニアックの一撃。チームの勝利を最優先する大谷も大喜びだった。