MLB球宴選手同士が壮絶殴り合い ラミレスが右フックでアンダーソンKO 6人が退場処分の大乱闘
「ガーディアンス4-7ホワイトソックス」(5日、クリーブランド)
ガーディアンスのホセ・ラミレス内野手とホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手が六回に交錯プレーを巡って殴り合い、両軍合わせて6人が退場処分を受けた。
球場が騒然となったのは、ホワイトソックス4点リードの六回1死二塁だ。ガーディアンスの主砲ラミレスが右翼線へ適時打を放ち、ヘッドスライディングで二塁を陥れた。ところが、右翼手から送球を受けた遊撃アンダーソンと塁上で接触したのが気に入らなかったのか、ラミレスが右手指を相手に向けて挑発。すぐに塁審が二人の間に入って制しようしたが、瞬間湯沸かし器と化した2人は聞く耳持たず。
アンダーソンが左手にはめていたグローブを投げ捨て、両こぶしを握ってファイティングポーズを取った瞬間、戦いのゴングが鳴った。軽快なフットワークで先にパンチを繰り出したのはアンダーソン。しかし、相手は体を沈めるようにして右ストレートをかわすと、前かがみの状態のまま、“ノールック”で右フック一閃。それが完璧なタイミングで相手のあごをとらえ、アンダーソンは崩れるようにしてフィールド上で大の字になった。
その後はベンチやブルペンから両軍の選手らがフィールドになだれ込み、スタンドは熱狂。ワグナー球審は殴り合ったラミレスとアンダーソン、さらには、ホワイトソックスのグリフォル監督とサーボー三塁コーチ、ガーディアンスのフランコーナ監督と抑えのクラセが退場処分を受けた。
今季を含め、球宴に5回出場しているラミレスと同2回のアンダーソン。オールスター選手が繰り広げた乱闘劇は全米で大きな話題となった。