大谷翔平 痛々しい赤いテーピング 明日に向けて打撃フォーム確認 指揮官は前向き「いろんなこと起こり得る」

 試合後の会見で報道陣の質問に答えるネビン監督(撮影・小林信之)
 マリナーズ戦の6回、自打球を当てたエンゼルス・大谷(AP=共同)
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 「エンゼルス2-3マリナーズ」(5日、アナハイム)

 右すねに巻いた赤いテーピングが痛々しかった。5連敗に静まり返るエンゼルスのクラブハウス。六回の打席の自打球に激痛に声を上げ、苦悶の表情を浮かべた大谷がバットなしの構えからスイングを繰り返し、14時間後にプレーボールを迎えるデーゲームの準備をした。

 この日のエンゼルス打線はマリナーズの3投手に抑え込まれた。メジャー2年目の先発右腕カービーには7回で3安打しか奪えず、ソロ本塁打で1点を取るのがやっと。大谷は初回無死一塁の場面で二ゴロ併殺。1点を追う六回1死一塁の打席は初球に自打球を受け、続く高めの釣り球に空振りし、最後はワンバウンドになるスライダーは止まらなかった。

 九回は抑えのムニョスに3ボールとし、カウント3-1から見送って一塁へ歩きかけた外角低めのスライダーをストライクと判定された。最後も見送った外角低めスライダーに右手が上がって連続三振。ぶ然とした表情で首を振った。

 仲間たちの力を信じてベンチからフィールドを見つめるなか、3番クロンが四球を選ぶと、2長短打で1点を返す。2死二、三塁の場面で6番モニアック申告敬遠で満塁。サヨナラ勝ちへの期待で本拠地は総立ちとなったが、7番レンフローは積極姿勢が裏目に出て空振り三振。5連敗が確定した。

 試合後の会見。ネビン監督は九回2死二、三塁からの左越え適時二塁打がワンバウンドでエンタイトルツーベースになり、同点機を逸したことに悔しさをにじませながら、5回2安打2失点とゲームをつくった先発アンダーソンの投球を称賛した。

 チームは9年ぶりプレーオフ進出を目指し補強を進めたが、トレード期限終了後は5戦5敗。貯金を吐き出し、ワイルドカード争いではプレーオフ圏内のブルージェイズと6ゲーム差がついた。それでも指揮官は「あすも同じ姿勢でここに戻ってくるだけだ。まだ51試合(実際は50試合)ある。ここからいろんなことが起こり得る」と、逆転プレーオフへ前向きな姿勢を見せた。

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