大谷、目立つけいれん 休息一番も出場継続に理解
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(29)は夏場を迎え疲労がピークに達する中で、試合中に体のけいれんを訴える場面が目立ってきた。スポーツドクターで「ベースボール&スポーツクリニック」の馬見塚尚孝理事長は「休息を取ることが一番だが、チーム状況や彼の立場ではぎりぎりのところで勝負をしているのでは」と理解を示した。
3日の試合で投打同時出場した大谷は右手中指のけいれんで4回降板。ただ、打者では出場を続けて2シーズンぶりの40号本塁打を記録した。
7月27日にはダブルヘッダーの第1試合でメジャー初の完封を飾った後、第2試合で2本目の本塁打を放った際に左腰付近に異変が生じて途中交代。翌28日も両脚のけいれんで終盤に退いたが、体の不調を乗り越えて超人的な活躍を続ける。
けいれんは連戦により筋肉に蓄えられるはずのグリコーゲンが枯渇し、筋肉の収縮に必要なエネルギーが不足すると起きるという。夏場は体温が上昇して筋肉内の酵素の働きが低下するため、症状が出やすくなる。