エンゼルス・大谷 メジャー史上最速40号&15盗塁 それでもチームは痛恨逆転でPS遠のく7連敗
「エンゼルス3-8ジャイアンツ」(7日、アナハイム)
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手が7日(日本時間8日)、ジャイアンツ戦の初回に二盗に成功し、メジャー史上最速となる114試合目での40号&15盗塁を達成した。この日は2安打を放って34度目のマルチ安打の活躍。しかし、1点リードの九回に抑えのエステベスが5失点し、チームは逆転負け。今季ワーストの7連敗を喫し、9年ぶりのポストシーズンはさらに遠ざかった。
勝利を信じて地面を蹴った。初回。中前打で出塁した大谷が2死から4番ムスタカスの打席で二盗を成功させた。先発右腕ウェブの投球モーションを完全に見切った鮮やかな足技。今季15個目の盗塁を記録した。
3日のマリナーズ戦では両リーグ一番乗りの40号をマーク。米スポーツ専門局、ESPNによると、114試合目での「40&15」到達はメジャー史上最速。98年にグリフィーJr.(マリナーズ)が達成した117試合を上回る快記録だ。パワーとスピードを併せ持つ選手であることを改めて証明してみせた。
1点を追う六回には先頭で二塁打を放ち、4戦ぶり34度目のマルチ安打をマークした。外角チェンジアップを最後は右手1本になりながら捉えた技あり打。好判断で二塁を陥れ、後続の逆転適時打を呼び込んだ。
八回が終わって1点リード。ところが、連敗脱出への期待が膨らんだ九回に試合は暗転する。抑えのエステベスが5失点の大乱調で逆転負け。地元ファンの前で惨敗し、今季ワーストの7連敗。借金2で、ワイルドカード争いではプレーオフ圏内のブルージェイズと8ゲーム差に広がり、9年ぶりのポストシーズンはさらに遠ざかった。ネビン監督は「寝て、明日またここに戻ってきて戦うだけ。いつも言い続けていることだ」と、苦渋に満ちた表情で言った。