大谷翔平が史上初の快挙!6回1失点で10勝目、2度目の「2桁勝利&2桁本塁打」達成 打者では最多16個目の申告敬遠
「エンゼルス4-1ジャイアンツ」(9日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手兼指名打者」で出場し、投手として6回3安打1失点(0自責)で10勝目。両リーグ最多の40本塁打と合わせ、メジャー史上初となる2度目の「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。
打者では2打数無安打2四球だったが、六回無死二塁からメジャー最多の16個目の敬遠四球で歩き、ムスタカスの勝ち越し3ランを呼び込んだ。チームは逃げ切って連勝した。
前回3日のマリナーズ戦は右手中指のけいれんのため、四回、59球で緊急降板。患部の状態が心配されるなか、中5日のマウンドに立った大谷は両軍無得点の二回1死から二塁打と四球でピンチを招くと、捕手が飛び出した二塁走者を見て送球。しかし、送球が走者の頭に当たる失策で1死二、三塁に。8番クロフォードの中犠飛で先制点を奪われた。
三回には先頭を中前打で出し、2死から右前打で一、三塁。再び、窮地に立たされたが、5番デービスを宝刀スイーパーで空振り三振。粘りの投球が光った。
四、五回をいずれも3人で料理して安定感を取り戻したかと思われたが、六回にアクシデントが発生する。先頭を四球で出した後の初球に左脚を滑らせたような形でバランスを崩した。過去に3度あったけいれんの再発か。ベンチからネビン監督、トレーナーがマウンドに駆け寄り状態を確認。話し合った後、問題なしと判断したのか、大谷は続投。4番ピダーソンを二ゴロ併殺に仕留めるなど、追加点を許さず、マウンドを降りた。
前日の試合で8連敗を阻止した打線がここから奮起する。六回、先頭レンヒーフォが二塁打で出塁すると、ジャイアンツのベンチはここまで2三振の大谷に敬遠四球を命じる。両リーグ最多16個目の申告敬遠。地元ファンのブーイングが渦巻くなか、歩いて好機を拡大すると、ドルーリーが左前適時打で同点。さらに走者2人を置いた場面で4番ムスタカスが値千金の11号勝ち越し3ランを右翼席へたたき込んだ。
大谷から勝利のバトンを受け、3点リードの七回から登板したソリアーノは2死満塁のピンチを切り抜けると、八回はムーアが、九回は抑えのエステベスが0に封じた。
チームは2連勝で勝率5割に復帰。プレーオフ圏内3位のブルージェイズが勝ったため、ゲームは7のまま。厳しい状況は変わらないものの、大きな勝利となった。