エンゼルス・大谷 リーグトップ42号 ネビン監督「多彩な形で勝利に貢献してくれる」 

 「レンジャーズ0-2エンゼルス」(16日、アーリントン)

 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が「2番・指名打者」で先発し、初回に先制の42号ソロを放った。ヘルメットが飛ぶほどのフルスイングから3試合ぶりのアーチ。本塁打王争いで2位に10本差をつけ、両リーグを通じてでもブレーブスのオルソンの43本に1本差に迫る一発となった。

 一回、見逃せばボールの高さだった。大谷はつり球の速球をかち上げた。体をのけぞらせた勢いでヘルメットが脱げるのも構わず走り出し、打球は中堅左のブルペンへ飛び込む。42号ソロ。髪をなびかせ、軽快にダイヤモンドを一周した。

 怪力の次は脚力を発揮した。三回、外角の速球を巧みに流し打ち。強烈なゴロを三塁手に捕球されたが、スピードに乗り、大股で走り抜けて間一髪セーフ。さらに八回は、左腕チャプマンとの対戦だ。内角に来た103マイル(約166キロ)のシンカーに詰まった。バットを折りながら、遊撃手の前へ転がすと再び全力疾走。またも内野安打で出塁した。通算5度目の対戦だった剛腕から初めての安打をマークした。

 7月17日以来の1試合3安打で、チームの連敗ストップに貢献。ネビン監督は本塁打をたたえつつ「彼はいつも多彩な形で勝利に貢献してくれる」と目を細めた。

 また、次回登板は23日(日本時間24日)開始の本拠地でのレッズ戦になる見通しとなった。腕の疲労感から先発ローテーションを一度飛ばしており、指揮官は今後のブルペン投球を見て判断する方針を示し、「火曜日(22日)を含めて検討しているが、水曜日になりそうだ」と話した。二刀流が11勝を目指し、再び投打でフル回転する。

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