大谷翔平の緊急降板響く エンゼルス3連敗で今季ワースト借金「5」44号でMLB全体トップも
「エンゼルス4-9レッズ」(23日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手はダブルヘッダー第1試合に「2番・投手」で投打同時出場し、初回に44号2ランをマーク。だが投手・大谷は二回途中で「腕の疲労」により緊急降板。指名打者でも出場を継続することなく、ゲームから完全離脱した。
目の覚めるような一撃が飛び出したのは初回の第1打席だ。初球のストレートを完璧に振り抜くと、打球はあっという間に右中間席へ飛び込んでいった。飛距離135メートルの弾丸ライナーが右中間席に突き刺さった。18日のレイズ戦以来、4戦ぶりの一撃。前日まで並んでいたオルソン(ブレーブス)を突き放す44本目の本塁打。ベンチに戻ると、兜をかぶる本塁打儀式は水原通訳に託して二回のマウンドに備えた。
しかしここで異変が生じる。引っかかるボール、明らかに球速が落ちるボールが多く見受けられた。1死一塁からエンカーナシオンへの5球目を投げた後、首を振って顔を曇らせた。すぐにベンチからネビン監督とトレーナー、水原通訳がマウンドに向かう。言葉を交わした後、投手交代が告げられた。
球団は「腕の疲労」と発表。その後、ベンチに姿を見せることはなかった。ダブルヘッダー1試合目の二回に先発投手が緊急降板するアクシデントが襲ったエンゼルス。アンダーソンがスクランブル登板したが、五回に逆転を許すと、リリーフ陣もつかまった。
これでエンゼルスは3連敗で借金「5」。プレーオフ進出が絶望的となる中、大谷の状態が気がかりだ。