エンゼルス終戦か…4連敗&借金「6」で漂う重苦しい空気 PO圏まで2桁ゲーム差 大谷翔平はリーグ得点王に立つも
「エンゼルス3-7レッズ」(23日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手がダブルヘッダー第2試合に「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打1得点。今季97得点でア・リーグトップに立ったが、チームは投壊で4連敗を喫し、借金は今季ワーストの6まで膨れ上がった。プレーオフ圏内まで2桁ゲーム差が開き、本拠地には重苦しいムードが漂った。
投打同時出場した第1試合で右腕の違和感により二回途中緊急降板。試合後は球団ドクターの診察を受けるなど、体調が心配される中、第2試合にも先発出場した大谷は3点を追う四回1死一塁の場面で右翼線二塁打を放った。
打球の行方を見て一塁を蹴った大谷は足から滑り込んで1死二、三塁と好機拡大。2死から4番レンヒーフォの右翼線安打で生還し、3点目のホームを踏んだ。
第1試合では初回の打席で両リーグ単独1位となる44号ツーランを放っている大谷。1点を追う七回は先頭で打席に立ったが、空振り三振で喫し、悔しそうな表情を見せた。4点を追う九回無死一塁では低めの変化球を引っかけての二ゴロに終わった。
チームは元気がなく、同点で迎えた四回にはデトマーズ-タイスのバッテリーがレッズの機動力にほんろうされ、3点を勝ち越しされた。5回までに計4盗塁を許し、1点ビハインドの八回にはムーアがダメ押し2ランを被弾するなど3失点で試合を決められた。
左手有鉤骨の骨折から22日にスタメン復帰したトラウトは、試合前に「痛みがある」とネビン監督が明かし、ダブルヘッダー2試合とも欠場。プレーオフ圏内からも10ゲーム差以上引き離され、厳しい空気がチーム内に漂っている。
そのムードを少しでも好転させたかったのか、大谷は2試合目もDHでスタメン出場。第2試合のエンゼルスのスタメン発表が大幅に遅れた要因として、最後まで大谷が出場できるか否かを判断していたとみられる。
ただそれも起爆剤とまではならず、ネビン監督は九回に4点ビハインドながら守護神のエステベスを調整のためマウンドに送らざるをえなかった。ナ・リーグでプレーオフ争いを演じるレッズにチーム力の差を見せつけられるような形でスイープされたエンゼルス。苦しい状況へと追い込まれている。