大谷翔平だけじゃない メジャー最多の負傷者を抱えるエンゼルス 球団に管理体制に浮かぶ疑問

 エンゼルスの大谷翔平投手(29)は23日、アナハイムでのレッズとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手兼指名打者」で出場。一回に44号2ランを放ったが二回途中無失点で降板して検査を行った結果、右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷であることが分かった。今季、投手としての登板がないことも明かされた。

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 今季、ここまでの大谷の起用法を語る時、ネビン監督が自信を見せていたのが選手との意思疎通だ。この日の会見でもミナシアンGMは「私たちは、自分の体のことを分かっている彼を信じているし、彼も私たちを信じている」と話し、信頼関係の強さを力説した。

 しかし、この日判明したのは「右肘靭帯損傷」という最悪の結果だ。現在、メジャー最多の負傷者を抱える球団の管理体制に、疑問を抱かざるを得ないだろう。

 その一方で今回の診断結果が、大谷の来季以降の契約に少なからず影響することも考えられる。今オフ最大のFA選手として注目されている。ドジャースを筆頭に他球団への移籍が予想されるなか、エ軍が有する大谷の過去の手術や、リハビリのデータやノウハウは再契約の好材料となりうる。

 将来の二刀流継続が不安視される可能性はあるが、今季の大谷は打者としての進化を証明。争奪戦に加わる各球団の高い評価が揺らぐことは考えにくい。(デイリースポーツ大リーグ担当・小林信行)

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