大谷翔平、2安打で勝ち越し点&追加点も…投壊逆転負け3連敗 借金最多7 主力5選手が放出候補
「フィリーズ12-5エンゼルス」(29日、フィラデルフィア)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・指名打者」で出場し、4打数2安打1打点。五回の適時打でリードを2点に広げたが、投手陣が崩壊して逆転負け。3連敗で借金は今季ワーストの7となった。
昨季のチームメートで9日にノーヒットノーランを達成した右腕ロレンゼンとの対決。初回無死一塁の打席は三邪飛に仕留められたが、1-1の三回1死二塁の好機に投手内野安打。三塁線際に転がる打球に快足を飛ばし、投手の悪送球を誘って勝ち越し点を奪った。
同点に追いつかれた直後の四回にはレンヒーフォの2打席連発14号ソロで勝ち越すと、大谷が五回1死二塁の好機に右前適時打。外角チェンジアップに崩されながらもライナー性の打球ではじき返して貴重な追加点をたたき出した。
しかし、先発アンダーソンが安定しない。4-2の六回に先頭を左前打からの失策で二塁に進めると、続く4番ハーパーに対しエンゼルスベンチは敬遠四球を宣告。続くボームには2球連続で投じたチェンジアップを左越え3ラン。あっさり逆転を許すと、中継ぎ陣も打ち込まれ、一挙6点を失った。
エンゼルスは七回にグリチャクの12号ソロで1点を返したが、大谷の第4打席は2番手左腕アルバラドの初球を打って右飛。反撃の機会をつくることができないまま、チームは3連敗を喫した。
エンゼルスはモニアックが腰痛のため七回の守備から途中交代。試合前には、一部米メディアが、先発のジオリトや右翼のレンフローら5選手がトレードを前提としてウェーバーにかけられたと報じた。今季最多の借金7。9年連続でプレーオフ進出が絶望視されるなか、チームが新たな動きを見せ始めている。