大谷翔平、逆転機で2敬遠に敵地ブーイング 自己最多21度目 自己最長9戦43打席ノーアーチ 最弱球団に連敗
「アスレチックス2-1エンゼルス」(2日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・指名打者」で出場し、2打数無安打3四球。5戦ぶりノーヒットで、今季自己最長9戦43打席連続ノーアーチとなった。チームは逆転負けで今季メジャーワースト95敗のアスレチックスに連敗を喫し、借金は今季最多の8となった。
1点を追う七回1死一、二塁の逆転機。大谷が代わったばかりの左腕ロングのカーブを打ち損じて遊飛に倒れた。打った瞬間、バットを投げ捨て悔しさをあらわにした。欲しい1本が出なかった。
敵地にブーイングが渦巻いたのは五回の打席だ。1-2の1死二塁の場面。敵軍ベンチは敬遠を申告し、キングを独走する大谷を歩かせた。メジャー最弱球団が見せた勝利へのこだわり。逆転の一発を期待した敵地ファンは不満の声を上げ、エンゼルスの中継局ブースは「うそでしょ!勝とうとしているのは分かっていますが、本気ですか?」、「これは到底納得できないですね」と不快感をあらわにした。
大谷はメジャー最多となる20個目の申告敬遠で1死一、二塁と好機を拡大。しかし、3番ドルーリーが三ゴロ併殺に仕留められ、敵軍の敬遠策が奏功する結果となった。
依然として1点を追う九回2死三塁の打席ではこの日2度目の申告敬遠。敵地に再び、大ブーイングが起こるなか、大谷は宙でバットを回してから一塁へ歩いた。後続のドルーリーが中飛に倒れて、万事休した。
大谷は前日の試合で今季自己最長タイの8試合連続ノーアーチ。この日は初回に四球を選んで同じく最長を更新する39打席連続本塁打なしとすると、三回には遊ゴロ。その後の2打席も快音を響かせることはできず、43打席連続ノーアーチとなった。
エンゼルスは初回にレンヒーフォの犠飛で1点を先制したが、先発キャニングが四回にチェンジアップの失投で逆転ツーランを浴びる。その後は無失点に抑え、6回2失点とクオリティースタートを達成したが、打線は四回1死二塁、五回1死一、二塁、九回2死一、三塁の得点機に1点も取れず。七回無死二塁の場面では代走ベラスケスが三盗に失敗するなど、投打の歯車がかみ合わず、惜敗した。