藤浪晋太郎が7勝目!イニングまたぎの完全リリーフ 9月無失点&11戦連続無四球にオ軍指揮官「ファンタスティック」

 5回途中から登板し、1回2/3を無安打無失点で7勝目を挙げた藤浪
 試合前にあいさつに訪れた藤浪(左)とタッチを交わす吉田
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 「レッドソックス12-13オリオールズ」(9日、ボストン)

 オリオールズの藤浪晋太郎投手が1点リードの五回1死一、二塁のピンチから3番手で登板。1回2/3を無安打無失点のパーフェクト投球で7勝目を手にした。これで9月に入ってからは4試合連続無失点となり、チームの7連勝に大きく貢献している。

 いきなりダブルスチールを決められ一打逆転の状況となったが、ウォンを右飛に仕留めると、サンタンデールが一、二塁間へ放った痛烈なゴロを二塁手・ウエストバーグが好捕。そのまま一塁ベースカバーに入った藤浪に送球した。

 藤浪も体を目いっぱい伸ばしてキャッチ。一塁塁審に捕球を猛アピールし、アウトのジャッジを見た右腕はガッツポーズを見せた。ハイド監督は「信じられない身体能力だった」と驚き、両者ギリギリの見事な連係プレーに地元中継局も大興奮のワンプレーだ。

 イニングをまたいだ六回は上位打線をあっさり三者凡退に仕留めた。投じた24球のうち16球がストレート。最速161・7キロを記録したフォーシームを主体に、レッドソックス打線を寄せ付けなかった。指揮官は「本当にファンタスティックだった」と称えた。

 藤浪はこれで11戦連続無四球ピッチング。課題とされていた制球力が修正され、ここ数試合はピッチングの中で力を入れる、入れないのギアチェンジもできるようになるなど、進化した姿を見せつつある。

 その表情にも自信がみなぎり、プレーオフ進出を目指す戦いを「メジャー1年目からそんな経験できる選手、そういないでしょうし。メジャーにずっといても経験できないことかもしれない状況、そんな状況でプレーできていることはすごい喜びを感じますし。マウンドに上がっているときはそんなことは感じないですけど。(登板後に)すごい良い経験してるなあと、刺激的な日々過ごしています」と語っていた藤浪。ア・リーグ東地区首位を快走するオリオールズのブルペンになくてはならない存在となってきた。

 チームは4点リードの最終回に3点を返され、なおも2死一、三塁とサヨナラの危機を招いたが、辛くも逃げ切った。乱打戦を制しての7連勝。その中でも1回2/3を無失点に抑えた藤浪の好投が光った。

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