大谷翔平とエ軍がそろって終戦 大谷は久々ベンチに姿見せるも4年ぶりIL入りで今季終了&4連敗でプレーオフ完全消滅
「エンゼルス4-5タイガース」(16日、アナハイム)
エンゼルスが延長の末に敗れて4連敗で借金は今季最多の13。シーズン13試合を残して9年連続でプレーオフ進出の可能性が完全に消えた。試合前には右脇腹痛で欠場中の大谷翔平投手が19年9月以来、4年ぶりに負傷者リストに入り、球団から今季残り試合を欠場すると発表された。投打でチームを支えてきた二刀流がチームとともに終戦を迎えた。
その大谷は試合途中の二回にベンチに姿を見せると、チームメートと談笑。本拠地のファンも試合そっちのけでベンチ上に殺到するなど球場が一時騒然となった。相手ベンチの今季限りで現役引退を表明しているカブレラも大谷の登場に両手を挙げて喜んでいた。大谷は笑顔を絶やさず、最後までベンチで応援していた。
試合はエンゼルスの先発左腕アンダーソンが立ち上がりから走者を背負い、二回に9番ショートに3ランを浴びて先制点を許す。五回にはカブレラの適時打で4点目を失った。
昨季はドジャースで15勝をマークしたアンダーソンはエンゼルスと3年3900万ドル(約57億3000万円)で合意。チーム最大の課題だった先発陣強化に成功したかに見えたが、開幕から失点を重ねてこの日で防御率は5・43。総年俸削減のため、8月に入ってウェーバーにかけられたとの情報も流れるなど、チーム低迷の一因となった。
野手はトラウト、レンドン、ウルシェラ、オハピーらレギュラー陣が次々とけがで長期離脱。最後は大谷の負傷者リスト入りがとどめとなった。新人や一度は戦力外になった選手たちが並んだこの日の打線はタイガースの新人右腕ギプソン・ロングの前に新人シャヌエルのメジャー初本塁打による1点に抑えられた。しかし、土壇場の九回にウォルシュ、フィリップスの2本のアーチで3点差を追いついた。タイブレークの延長十回、またしてもカブレラに決勝の適時打を許した。
14年を最後にポストシーズンから遠ざかっているエンゼルスは6月18日の時点で貯金をシーズン最多の8まで積み上げた。その後は苦しみながらも貯金5を維持し、8月1日のトレード期限前に補強に舵を切ったが、直後にシーズン最長の7連敗を喫するなど、8月8勝19敗でプレーオフ戦線から脱落した。