中日のキューバ人内野手 亡命しメジャー球団との契約目指す 海外記者伝える 後を絶たないNPB経由MLB移籍
キューバ出身で昨年6月に中日と育成選手を結んだペドロ・レビーラ内野手(24)がキューバ野球連盟との関係を切り、大リーグの球団との契約を目指す、と全米野球記者協会所属のロメロ記者が26日(日本時間27日)、関係者の話としてⅩで伝えた。
右打ちのパワーヒッターは17年からキューバリーグのグアンタナモ・インディアンスでプレーし、中日と契約する直前のシーズンには主に一塁で74試合に出場し、打率・313,26本塁打、55打点をマーク。出塁率・423,長打率・645、OPS1・068と驚異的な成績を残し、期待の大砲として来日した。
1軍初出場となった22年7月30日の広島戦では初安打初本塁打を記録し、鮮烈デビューを飾ったが、その後は精彩を欠いた。21試合の出場で打率・203、1本塁打、3打点でシーズンを終えると、今季は二軍でプレーし、48試合で打率・188、3本塁打、14打点の成績を残していた。
同記者はレビーラについて「24歳でパワーがあるのでおそらく複数のメジャー球団が興味を持つだろう。複数の情報筋によると、レビーラはドミニカ共和国に入り、契約の手続きを始める予定」と伝えた。
近年はNPB経由で亡命し、メジャーへ移籍するキューバ人選手が続出。中日はジャリエル・ロドリゲス投手が3月に開催されたWBCの出場後に亡命している。他球団ではソフトバンクの育成契約選手だったアンディ・ロドリゲス投手が21年6月に亡命後に米国入りし、オスカー・コラス外野手が昨年1月に亡命した後にホワイトソックスと契約金270万ドル(約4億円)で合意したと報じられた。それ以前には14年にDeNAでプレーしたユリ・グリエル内野手が亡命後の16年にアストロズと5年4750万ドル(約70億円8000万円)で合意している。