ア・リーグ最強オリオールズ、投壊連敗で崖っぷち 登録外の藤浪晋太郎は試合前にブルペン調整
「ア・リーグ・地区シリーズ第2戦、オリオールズ8-11レンジャーズ」(8日、ボルチモア)
ア・リーグ最多101勝で第1シードのオリオールズが、ワイルドカードで勝ち上がったレンジャーズ(第5シード)に連敗した。出場登録外となった藤浪晋太郎投手に代わってブルペン枠を勝ち取った2投手らが炎上し、早くも崖っぷちに立たされた。
初戦を1点差で落としたオリオールズは初回にヒックスの2点適時打で先制し、試合の主導権を握ったかに見えたが、先発の新人ロドリゲスが二回に連打と自身の拙守で一挙5点を奪われ、2回を持たずにKOされた。
三回から3番手で登板したベイカーも1死から三者連続四球の乱調で満塁とすると、代わったウェブがガーバーに満塁被弾。藤浪に代わってブルペン枠を勝ち取った2投手が炎上し、一方的な展開となった。
登録メンバーから外れている藤浪は試合前にフィールドに出てキャッチボールを行った後、ブルペンに入り直球にスプリット、スイーパーを交えて15球を投げた。転倒のアクシデントで負傷した顎と右手には前日に引き続き、ばんそうこうが貼られていたが、投球練習後は外野でダッシュを繰り返すなど、けがの影響を感じさせなかった。
前日の試合前の会見でオリオールズのハイド監督は5回戦制の地区シリーズは投手12人、野手14人で臨む考えを明かし、「7回戦制(リーグ優勝決定シリーズ)になれば、変えるかもしれない」と、投手を1人増やして13人にする可能性を口にした。また、負傷した藤浪については「投げる準備はできている。全く問題ない」と話した。
指揮官の言葉どおり、中1日でブルペンに入り、投球感覚を確認した藤浪。チームがシリーズ敗退の危機に直面するなかで「その時」のための準備に抜かりはない。