レンジャーズ、下剋上3連勝で12年ぶり地区S突破 元巨人ガルシア3ラン躍動 ア・リーグ最強オリオールズ完敗 藤浪のメジャー1年目終了

 「ア・リーグ・地区シリーズ第3戦、レンジャーズ9-1オリオールズ」(10日、アーリントン)

 ワイルドカードから勝ち上がったレンジャーズ(ア・リーグ第5シード)がリーグ最多101勝のオリオールズ(同第1シード)に完勝し、シリーズ3連勝で11年以来、12年ぶりにリーグ優勝決定シリーズに進出した。

 敵地で2連勝し、本拠地に戻って迎えた第3戦。レンジャーズは初回に若き主砲、シーガーが右中間席中段へ136メートルの特大弾。ワイルドカード・シリーズから負けなし4連勝中のチームを勢いづけた。

 1点リードの三回には2死満塁から3番ガーバーの左翼線二塁打で2点を加えると、なおも2死二、三塁から元巨人のガルシアがポストシーズン2本目となる本塁打を左中間席へ放ち、地元ファンを熱狂させた。

 打線の援護を受けた先発のイオバルディは7回5安打1失点、無四球、7奪三振の快投。投打の歯車がかみ合い、敵を圧倒した。

 オリオールズは先発クレーマーが誤算だった。内紛が激化しているイスラエルに家族が暮らす右腕は立ち上がりから痛打を浴びて2回途中7安打6失点でKO。レギュラーシーズンではア・リーグ最多の101勝を挙げて9年ぶりに地区優勝を果たし、大きな期待を背負って臨んだポストシーズンだったが、相手に傾いた流れを取り戻すことができないまま、屈辱の3連敗を喫した。

 出場選手登録26人から外れた藤浪は試合前にブルペンに入るなどして7回戦制になるリーグ優勝決定シリーズに備えた。レギュラーシーズンは7月のトレード前まで所属したアスレチックスと合わせて64試合に登板。しかし、プレーオフの舞台に立つことなく、メジャー1年目を終えた。

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