マエケン 初FA日米200勝へ意欲「先発投手としてやりたい」 所属ツインズ敗れ日本勢姿消す
「ア・リーグ・地区シリーズ第4戦、ツインズ2-3アストロズ」(11日、ミネアポリス)
プレーオフは11日、各地で地区シリーズ(5回戦制)3試合が行われ、ア・リーグ第4戦で前田健太投手(35)のツインズがミネアポリスでアストロズに2-3で敗れ、1勝3敗で敗退となった。前田は登板せず、日本勢の所属チームは全て姿を消した。アストロズは7年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出し、レンジャーズと対戦。ナ・リーグは第3戦が行われ、ダイヤモンドバックスがドジャースを下して3連勝とし、16年ぶりにリーグ優勝決定シリーズへ進んだ。フィリーズはブレーブスに快勝し、2勝1敗とした。
10日に2回を投げた前田は、この日は出番なし。メジャー8年目を終え「今年はいいチームだったので、勝ち進むチャンスがあったと思う。ここで負けてしまったことは悔しい」と視線を落とした。
2021年に受けた右肘の靱帯再建手術から、再起を期したシーズン。春先は振るわず、4月に負傷者リスト入り。ただ6月下旬に復帰後は先発枠を守り、6勝を挙げて「充実した1年になった」と胸を張った。
16年に広島から8年契約でドジャース入りし、20年にツインズに移籍。今年が契約最終年だった。オフに自身初のフリーエージェントを迎え「いろんな気持ちがぐちゃぐちゃしている」と複雑な胸中を明かす。
日本復帰の可能性を問われると「米国でやり残したこともあるし、やらないといけないこともあると思うが、正直言うと、何も考えていなかった。どこがいいとか、こういう希望があるとかはない」と答えた。その中で35歳のベテランは「(あと38勝の日米通算)200勝という目標もある」と先を見据える。
「あと5年以上は投げられると思う。オファーをいただいた中で決断したい。先発投手としてやりたいという思いは強い」と力を込めていた。