「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ第７戦、フィリーズ－ダイヤモンドバックス」（２４日、フィラデルフィア）

　９月にエンゼルス・大谷翔平投手のＭＶＰに異議を唱えて物議を醸したベテランのラジオパーソナリティ、クリス・ルッソ氏が新たな大胆発言で注目を集めている。

　同氏はこのほど出演したラジオ番組の中でダイヤモンドバックス対フィリーズのナ・リーグ優勝決定シリーズで前者が勝ってワールドシリーズに進出した場合、「即引退」と宣言した。

　『狂犬』の異名を取るスポーツメディア界の“ご意見番”はシリーズ第５戦を終えて２勝３敗と崖っぷちに立たされたダイヤモンドバックスについて「私は初日から考え違いをしていた。もし彼らが今夜（第６戦）勝ったら驚くどころかがく然とするだろう。そして、今ここに宣言する。彼らが次の２試合、シリーズ第７戦に勝ったら私はその場で引退する」と言い切った。

　同氏は約１カ月前に出演した番組で２１年に続いて２度目のＭＶＰ受賞が確実視されている大谷について「私は彼が獲るとは思ってない」、「私が大谷をＭＶＰに選ぶなんてありえない」と断言。「『ＭＶＰ（Ｍｏｓｔ　Ｖａｌｕａｂｌｅ　Ｐｌａｙｅｒ）』は『最高の選手』という意味ではない。『価値ある選手』という意味だ」と力説し、２桁の借金を抱えるエンゼルスの状況と、右肘じん帯損傷と右脇腹痛のけがによる戦線離脱を反論材料に挙げ、「彼を責めるつもりはないが、ＭＶＰに選ぶことはない」とも発言した。

　ナ・リーグ優勝決定シリーズは同氏の予想に反し、ダイヤモンドバックスが第６戦に快勝し、シリーズは３勝３敗。球団創設４年目の０１年に常勝軍団ヤンキースを下してワールドチャンピオンになって以来、２２年ぶりの頂点を目指すダイヤモンドバックスか、２年連続リーグ優勝を狙うフィリーズか。結果はいかに。