ダイヤモンドバックス、22年ぶりリーグ優勝 最下位シードから下剋上でワールドシリーズ進出 マルテMVP
「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ第7戦、フィリーズ2-4ダイヤモンドバックス」(24日、フィラデルフィア)
ダイヤモンドバックス(第6シード)がシリーズ最終戦を制し、4勝3敗でフィリーズ(第4シード)を下して01年以来、22年ぶりにリーグ優勝を果たした。シリーズMVPはリードオフマンとして打率・387、OPS・987をマークしたマルテが選出された。27日(日本時間28日)から始まるワールドシリーズ(7回戦制)ではア・リーグ覇者、レンジャーズ(第5シード)と対戦する。ともに地区優勝を逃してワイルドカードシリーズから下剋上で勝ち上がった両軍が顔を合わせる。
崖っぷちで臨んだ第6戦に快勝し、逆王手をかけたダイヤモンドバックスは初回1死一、三塁から内野ゴロで1点を先制。二回に追いつかれ、四回には一度は勝ち越しを許したが、1点ビハインドの五回に先頭リベラの中前打を足掛かりに2死二塁とすると、新人キャロルの中前適時打で追いつく。キャロルの二盗で再び、得点圏に走者を進めると、3番モレノが右前へ適時打を放って逆転に成功。七回にはキャロルの犠飛で点差を広げた。
投手陣は先発のファートが4回2失点と精彩を欠いたが、逆転した直後の五回以降を5投手でつないだ。元ヤクルトのロブロ監督の継投策がさえわたり、ハーパーらを擁するフィリーズの強力打線をわずか1安打に封じ、反撃を許さなかった。
フィリーズは同点の四回にストットの適時二塁打で一度はリードを奪ったが、頼みのターナーとハーパーの2、3番コンビがそろって4打数無安打と不発。2年連続リーグ優勝に王手をかけて臨んだ本拠地で第6、7戦に連敗して涙をのんだ。