大谷翔平のMVPに異議の“ご意見番”、引退宣言撤回 リーグ優勝決定Sの予想外れるもあっさり約束反故
9月にエンゼルス・大谷翔平投手のMVPに異議を唱えて物議を醸したベテランのラジオパーソナリティ、クリス・ルッソ氏が25日(日本時間26日)、公式Xで引退宣言を撤回した。
米スポーツに精通する64歳の“ご意見番”は23日に自身の番組内で最終第7戦までもつれたダイヤモンドバックス対フィリーズのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)でフィリーズ勝利を予想。ダイヤモンドバックスが勝ち残った場合は「その場で引退する」と言い切った。
しかし、結果はダイヤモンドバックスが2勝3敗の崖っぷちから第6、7戦に勝って22年ぶりのリーグ優勝を達成。その直後、同氏のニックネーム「MAD DOG(狂犬)」がXの米国トレンドランキングの上位に入り、SNS上ではアンチと思われるユーザーが「約束守れよ」、「最高の夜だ。フィリーズが負けて、クリス・ルッソが引退する」などといった引退歓迎の文章を投稿。ネット百科事典「ウィキペディア」の同氏の項目には「クリス・ルッソは引退した」と加筆されるなど、大きな盛り上がりを見せた。
ダイヤモンドバックス勝利から一夜明けたこの日、ルッソ氏は自身の公式Xを更新し、「その件は予定通りには進んでいません。あなたもそう思っているでしょう」とあっさり前言撤回。ニューヨーク・ポスト紙電子版はこの日の朝に出演したラジオのトーク番組でホストから引退撤回の代替案として「ニューヨーク・マンハッタンの街中を『私はクソです』と書かれたビキニを着て歩くというのはどう?」と提案されると、同氏は「最悪のアイデアじゃないね」と前向きな姿勢を見せ、ビキニの文字を「クソ」ではなく、「うそつきのバカ」と“譲歩案”を提示したという。
過激で大胆な発言で知られるルッソ氏は9月に2度目のMVP受賞が確実視されているエンゼルスの大谷について「私は彼が獲るとは思ってない」、「私が大谷をMVPに選ぶなんてありえない」などと“逆張り意見”を口にして炎上している。