ダルビッシュ所属のパドレスが財政難か 大谷翔平争奪戦にも影響必至 米報道「資金繰りで9月に75億円融資」
ダルビッシュ有投手が所属するパドレスが財政難から資金繰りのために9月に5000万ドル(約75億円)の融資を受けた、と米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が1日(日本時間2日)、伝えた。
パドレスの今季総年俸(開幕時)はメジャー30球団中3位で過去最高の約2億5000万ドル(約375億円)。 ジ・アスレチックは球団の財政に詳しい関係者の話として「パドレスは短期的な資金繰りの問題に対処し、選手給与を含む債務を履行するために9月に約5000万ドル(約75億円)のローンを組んだ」と記した。 同サイトは、球団が選手の年俸支払いなどのためにローンを利用するのは「一般的」としながら「しかし、球団の財務に関して説明を受けた関係者の話としてパドレスの状況は憂慮すべきものとして見ている」と記述。球団は最初に米大リーグ機構に1億ドル(約150億円)の融資の許可を求めたが、受け入れられなかったという。
昨オフのパドレスはレッドソックスからFAになった遊撃手のボガーツを11年2億8000万ドル(約420億円)で獲得したほか、先発投手のダルビッシュと6年1億800万ドル(約162億円)で、三塁手のマチャドと11年3億5000万ドル(約525億円)で契約を延長するなど、大補強を展開。外野手のタティスとは34年まで10年3億1700万ドル(約471億円)の契約を残しており、来季の総年俸は2億ドル(約300億円)まで削減すると伝えられている。
プレラーGMとの確執がうわさされていたメルビン監督がシーズン終了後に1年の契約を残してジャイアンツの監督に就任したため、次期監督が決まっていないパドレス。大リーグ公式サイトなどは今オフにエンゼルスからFAになる可能性が高い大谷の争奪戦に加わると予想されており、生活環境に恵まれた西海岸の人気球団のオフの動向が注目される。