大谷翔平、選手間投票「優秀野手賞」2年ぶり受賞 MVPはアクーニャ 千賀滉大は新人王逃す
米大リーグ選手会は2日(日本時間3日)、選手間投票で決定する「プレーヤーズ・チョイス・アワード」各賞を発表し、エンゼルスの大谷翔平がア・リーグの優秀野手に贈られる「アウトスタンディング・プレーヤー」を2年ぶり2度目の受賞。両リーグのMVPにあたる「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」は3年連続で最終候補に入っていたが、ブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手が選出された。メッツの千賀滉大投手がファイナリストの3人の中に入っていたナ・リーグの新人王に相当する「アウトスタンディング・ルーキー」は、ダイヤモンドバックスのコービン・キャロル外野手が選ばれた。
大谷は6年目の今季、投打同時出場23試合を含む135試合に出場。打者としてはア・リーグ最多の44本塁打を放ち、初の打撃タイトルを獲得し、リーグ1位の出塁率(・412)、両リーグ最高の長打率(・654)&OPS(1・066)を残した。他の打撃部門はリーグ4位の打率・304&102得点、95打点、20盗塁だった。
投手としては2年連続2桁勝利となる10勝を挙げて防御率3・14。規定投球回には届かなかったが、132イニングを投げて167三振を奪い、被打率・184をマーク。右肘じん帯損傷と右脇腹痛のため、シーズンを完走できなかったが、ベーブ・ルースがなしえなかった前人未踏の2年連続2桁勝利&2桁本塁打の偉業を達成するなど、今季も二刀流で活躍した。
大谷が3年連続で最終候補に残った「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」はアクーニャが獲得。同外野手は史上初の40本塁打&70盗塁を記録し、盗塁王のタイトルを獲得。リーグ2位の打率(・337)、両リーグ1位の出塁率(・416)、大谷に次ぐOPS(1・012)などをマークし、大谷とベッツ(ドジャース)を上回る票を獲得した。
ここまでアクーニャは米専門誌の「ベースボール・ダイジェスト」と「スポーティング・ニューズ」が選出する「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」でも大谷に競り勝っている。