前中日のロドリゲス、MLBからFA公示 ヤンキースなど総額100億円の争奪戦予想 海外記者伝える

 10月に中日から契約を解除されたキューバ出身のジャリエル・ロドリゲス投手(26)が米大リーグ機構(MLB)からフリーエージェント(FA)として公示された、と全米野球記者協会の所属するフランシス・ロメロ記者らが3日(日本時間4日)、X(旧ツイッター)で伝えた。

 同投手は昨季、中日で56試合に登板し、防御率1・15、リーグ最多の39ホールドをマーク。今年3月に開催されたWBCではキューバ代表として出場したが、大会終了後は来日することなく、亡命したと報道されていた。

 同記者は過去の投稿でロドリゲスがドミニカ共和国の施設でメジャー球団のスカウトを集めて公開練習を行ったと報告。直球の最速が97マイル(約156キロ)を計測し、「メジャー10球団以上が積極的に獲得を検討している」と争奪戦を予想した。また、国際スカウトの話として、契約が5年5000~7000万ドル(約75~105億円)になる可能性を伝えた。

 ロメロ記者同様、キューバ球界に精通しているヨルダノ・カルモナ記者は同投手について「ヤンキース、アストロズ、レンジャーズのほかに7球団が興味を持っている」と記し、こちらも争奪戦になることを示唆した。

 キューバ出身の選手がNPBでプレーした後に亡命し、メジャーへ移籍した例は少なくない。レンジャーズの主砲として今季のワールドシリーズ制覇に大貢献したアドリス・ガルシア外野手は16年に巨人に在籍した後、亡命して米球界入り。元ソフトバンクのオスカー・コラス外野手は昨年にホワイトソックスと契約金270万ドル(約4億円)で合意したと報道されている。14年にDeNAでプレーしたユリ・グリエル内野手は16年にアストロズと5年4750万ドル(約71億円)の契約を結んでいる。

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