大谷翔平、有言実行の3年連続MVP最終候補入り 日本選手初2度目の偉業確実視 千賀は新人王候補
全米野球記者協会(BBWAA)は6日(日本時間7日)、記者投票による各賞の最終候補を発表。エンゼルスの大谷翔平選手がア・リーグMVPの最終候補3人に入った。21年は満票受賞、昨季はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に次ぐ2位。2度目の受賞が実現すれば日本選手初の偉業となる。メッツの千賀滉大投手がナ・リーグの新人王ファイナリスト入りした。
有言実行の最終候補入りだ。大谷は昨年11月17日にMVPを発表した専門チャンネル、MLBネットワークの番組にリモート出演。最終候補3人の一人として番組のスタジオからの質問に応じ、「ここに呼ばれてること自体すごく光栄なことですし、来年以降もまたここに来れるように頑張りたいたいなと思ってます」と笑顔で答えた。
その言葉を実行すべく、今季の大谷は投打同時出場23試合を含む135試合に出場。打者としてはア・リーグ最多の44本塁打を放ち、初の打撃タイトルを獲得し、リーグ1位の出塁率(・412)、両リーグ最高の長打率(・654)&OPS(1・066)を残した。他の打撃部門はリーグ4位の打率・304&102得点、95打点、20盗塁だった。
投手としては2年連続2桁勝利となる10勝を挙げて防御率3・14。規定投球回には届かなかったが、132イニングを投げて167三振を奪い、被打率・184をマーク。右肘じん帯損傷と右脇腹痛のため、シーズンを完走できなかったが、ベーブ・ルースがなしえなかった前人未踏の2年連続2桁勝利&2桁本塁打の偉業を達成するなど、今季も二刀流で活躍した。
MVPはBBWAAから選ばれた30人が10名連記で投票。1位14点、2位9点、3位8点、4位7点、…、10位1点の合計で決定される。
受賞者発表は新人王が13日(同14日)、MVPが16日(同17日)。
◆各賞最終候補は以下の通り。
<MVP>
ア・リーグ
大谷翔平(エンゼルス)打率・304、44本塁打、95打点、OPS1・066、10勝5敗、防御率3・14、167K
コーリー・シーガー(レンジャーズ)打率・327、33本塁打、96打点、OPS1・013
マーカス・セミエン(レンジャーズ)打率・276、29本塁打、100打点、OPS・826
ナ・リーグ…ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)、ムーキー・ベッツ(ドジャース)、フレディ・フリーマン(ドジャース)
<サイ・ヤング賞(最優秀投手)>
ア・リーグ…ゲリット・コール(ヤンキース)、ケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)、ソニー・グレイ(ツインズ)
ナ・リーグ…ブレーク・スネル(パドレス)、ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)、ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
<新人王>
ア・リーグ…ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、タナー・バイビー(ガーディアンズ)、トリストン・カサス(レッドソックス)
ナ・リーグ
コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)打率・285、25本塁打、76打点、54盗塁、OPS・868
千賀滉大(メッツ)12勝7敗、防御率2・98、202奪三振
ジェームズ・アウトマン(ドジャース)打率・248、23本塁打、70打点、16盗塁、OPS・790
<最優秀監督>
ア・リーグ…ブルース・ボウチー(レンジャーズ)、ブランドン・ハイド(オリオールズ)、ケビン・キャッシュ(レイズ)
ナ・リーグ…クレイグ・カウンセル(ブルワーズ)、スキップ・シューマッカー(マーリンズ)、ブライアン・スニッカー(ブレーブス)