“大谷狂騒曲”幕開け 各球団との交渉開始 エンゼルスがQOも拒否確実

 米大リーグの球団幹部や代理人らが集まるGM会議が7日(日本時間8日)から始まるのを前に、エンゼルスは6日、今オフにFAとなった大谷翔平投手(29)に2032万5000ドル(約30億5000万円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示したことを公表した。各球団との交渉が解禁となった大谷は受諾しないものとみられており、“大谷狂騒曲”の幕が上がった。

 この日は今季の所属球団がFA選手に2032万5000ドル(約30億5000万円)の規定額で1年契約を求める「クオリファイング・オファー」の提示期限で、エンゼルスは大谷に提示したことを公表した。メジャー公式サイトによると、オファーを受けたのは大谷やパドレスからFAとなった先発左腕スネルら7人。大型契約が見込める選手は拒否するのが通例で、大谷も受諾しないとみられる。

 ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者は自身のXで、ドジャースがFAになった指名打者のJD・マルティネスにQOを提示しなかったと伝えた。

 36歳のマルティネスはメジャー13年目の今季、主にDHで113試合に出場し、打率・271、33本塁打、103打点、OPS・893をマーク。移籍1年目ながら結果を残し、チームの地区優勝に貢献した。

 しかし、ハリス記者はマルティネスに関して「彼らのオオタニへの関心を考えれば、当面はDHの場所を空けて置く必要がある」とつづり、ドジャースの大谷獲得への本気度の大きさを示した。

 この日からツインズ・前田やオリオールズ・藤浪ら全てのFA選手が各球団と交渉可能になり、GM会議の会場には関係者が続々と現地入り。ポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦するオリックスの山本の代理人ジョエル・ウルフ氏も姿を見せ、エンゼルスのモレノオーナーとミナシアンGMが会場で話し込む様子もあった。

 ◆クオリファイング・オファー(QO) 今季の所属球団が規定額で1年契約を求めるもの。今季の規定額は2032万5000ドル(約30億5000万円)。大型契約が見込める有力選手は拒否するのが通例。選手側は米東部時間14日午後4時(日本時間15日午前6時)までに諾否の回答をしなければならない。選手がQOを拒否して別のチームと契約を結ぶと、旧所属球団には補償としてドラフト指名権が与えられる。

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