オリオールズ 藤浪晋太郎と「救援投手」で再契約に前向き GM「代理人と話した」「伸びしろたくさん」
藤浪晋太郎投手が所属したオリオールズのマイク・エリアスGMが7日(日本時間8日)、アリゾナ・スコッツデールで開催されているGMミーティングの会場でシーズン終了後にFAになった同投手を中継ぎとして再契約したい意向を示した。
前日に独占交渉期間が終了し、元所属球団を含む全30球団との交渉が解禁となったこの日、エライアスGMは「彼の代理人(スコット・ボラス氏)と先ほど話したところだ」と接触したことを明かし、「今後も連絡を取り合っていく」と、再契約のための交渉を継続したい意向を示した。
藤浪は昨オフに阪神からポスティングシステムを利用してアスレチックスと1年325万ドル(約4億900万円)で合意。開幕ローテーション入りを果たしたが、先発4登板4敗、防御率14・00と結果を出せず、4月下旬にリリーフへ配置転換された。
最速102・6マイル(約165・1キロ)の剛球にスプリットとスイーパーを織り交ぜる投球スタイル。エライアスGMは「リリーフとしての彼が好きだったからこちらからトレードを打診した」と、“舞台裏”の一部を披露。9年ぶりの地区優勝を思い返しながら「彼と一緒に素晴らしい経験をすることができた。私が思うに彼にはまだ伸びしろがたくさんある。リリーフになって間もないし、メジャーリーグに来たばかりだ。慣れるには時間がかかるが、彼の能力は高い」と絶賛した。
今季は2チームで60試合に救援登板し、7勝4敗2セーブ、5ホールド、防御率5・48の成績を残した藤浪。子どもの頃から慣れ親しんできた「先発投手」にこだわるのか、評価の高い「救援投手」として交渉を進めていくのか。メジャー2年目の球団選びに注目が集まる。