鈴木誠也所属のカブス 日本投手争奪戦参戦表明「積極的に動いていく」年俸31億円の先発右腕がFA選択
「米大リーグ・GM会議」(8日、スコッツデール)
鈴木誠也外野手が所属するカブスのジェド・ホイヤー編成本部長が取材に応じ、9月の来日理由を「獲得に参戦しないのであれば、日本へは行っていない」と説明し、同外野手に続く、2人目の日本選手との契約に意欲を見せた。
今オフはすでにポスティングシステムを使った米移籍を容認されたオリックスの山本由伸、日本ハムの上沢直之両投手、海外FA権を取得した楽天の守護神、松井裕樹投手、さらにはDeNAからのポスティング容認を待つ今永昇太投手の4人がメジャーに挑戦する。
特にカブスはシーズン後に今季チーム2位の11勝を挙げたストローマンが来季年俸2100万ドル(約31億5000万円)の契約を破棄してFAになったため、ローテーションと補強予算に“空き”ができた。先発投手は補強ポイントの一つとなっている。
ホイヤー編成本部長は「特定の選手については話せないが」と前置きしながら「9月に日本へ行き、海を渡ってくる予定の選手は全て視察した。素晴らしかった。獲得に動かないのであれば、日本へは行っていない」と、一部の米メディアが契約を予想している山本と今永の争奪戦に参戦することを示唆。鈴木だけでなく、ダルビッシュ、上原、和田、藤川ら過去に所属した日本人メジャーリーガーの歴史を踏まえ、「過去に日本選手と素晴らしい関係を築いてきた。投手は補強が必要なエリアでもあるし、積極的に動いていく」と宣言した。
今季のカブスは3年連続でプレーオフ進出を逃し、ロス監督を電撃解任。同じナ・リーグ中地区に所属するブルワーズからカウンセル監督を史上最大規模の5年4000万ドル(約60億円)で引き抜きに成功し、来季の巻き返しへ意欲を見せている。