大谷翔平 「野球しようぜ!」日本全国の小学生にグラブをプレゼント 総額推定6億円!さすが世界のスーパースター
米大リーグ、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手(29)が9日、自身のインスタグラムを更新し、日本国内の全小学校約2万校に3つずつ、計約6万個の子ども用のグラブを寄贈すると発表した。総額6億円以上とも言われる超破格なプレゼントとなる。
◇ ◇
来季の去就が注目される中、日本全国の野球少年少女たちにサプライズで夢のプレゼントを贈る。大谷はインスタグラムで「野球しようぜ!」という直筆メッセージとともに、段ボールにグラブを詰めた写真を投稿。「野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです。このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしています!」とつづった。
グラブは自身が契約するニューバランス社製で、特別支援学校を含む全国約2万校の全小学校に、低学年用のサイズ3つ(右利き用2個、左利き用1個)ずつ、計6万個を用意。12月から来年3月までをメドに順次配送していく。グラブは非売品で正確な値段は不明だが、一般的な小学生用のグラブは安いもので数千円、高いものは数万円する。仮に1個1万円と見積もっても総額6億円となる。
大谷は「私はこのグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルになることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。グローブを寄贈することで、子供たちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしいと思っています」とコメントを出した。
ニューバランス社も同社ホームページで「(大谷は)子供たちが楽しくキャッチボールする場面を想像しています。その経験から多くの子供たちが野球の楽しさや素晴らしさを体験し、ひいては野球の普及と子供たちの体力向上や健康促進に貢献したいと願い、このプログラムをスタートしました」と説明。大谷の思いに賛同し、このプログラムをサポートすることになった。
サプライズプレゼントに、全国の小学校関係者からは早くも喜びの声が上がった。大阪府内の小学校の校長は「うれしいの一言です。本当にびっくりしました。大谷選手は小学校の教科書にも出ています。影響力もあるので、子供たちも喜びます」と話した。近年は野球人口の減少も叫ばれる中、世界のスーパースターとなった大谷が野球界の発展にも力を注いでいく。
◆野球人口の減少 NPBが行った野球普及振興活動状況調査2022によると、2010年から2022年までに日本の野球人口(競技統括団体に登録している選手数)が約60万人減少。小学生に限ると軟式、硬式合わせても約13万人減少の約17万人となっている。
野球人口減少の要因としては近年の少子化以外にも、いくつか理由が考えられ、①グラブやユニホームなど用具が多く高価なこと②キャッチボールをする環境が制限され、遊びとしてのきっかけが作れない③サッカーやバスケットボールといった他競技の人気上昇などが挙げられる。
◆野球界の寄付
イチロー 東日本大震災の発生時に日本赤十字社に対して1億円。松井秀喜も5000万円の義援金。
阪神・岩崎 22年オフに出身地の静岡市と球団の本拠地である西宮市の公立幼稚園、保育園などに公式戦登板数に応じた金額114万円(57試合×2万円)相当の玩具を。
オリックス・山崎福 脳腫瘍患者を支援する団体に23年1月に22年シーズンの登板イニング×1万円の114万円を。
西武 不要になった野球用具を選手から回収してカンボジア野球協会に寄付。また平井は20年に、登板数と同じ数のグラブを経済的な理由などでスポーツに取り組むことができない子どもたちに。